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Thinking
Old thinks

■ 2002/01/31 (Thu)  ごはんがピンク色に見えた日。
「カッコイイ」 そんな言葉は好きですか? オレは好きです。 理由はわからないが、子供にそんな言葉を浴びせられました。 それも連呼で。 「カッコイイ!」 「カッコイイ!」 「おニイさん、カッコイイ!」 「おニイさん、カッコイイ!」 6歳ぐらいの兄と、4歳ぐらいの妹のコンビで。 「おニイさん、カッコイイ!」 「おニイさん、カッコイイ!」 その連呼はしばらく止むことはありませんでした。 「そんなにカッコイイか。ありがとな〜。」 そう言ってその場は立ち去りました。 そんなオレ、褒められるのはキライじゃないです。 むしろ大好きです。 多少照れくさい感もありますが。 実に見る目のある子供たちです。

■ 2002/01/30 (Wed)  誘惑の街。
神保町。 この界隈は好きです。 軒を並べる古本屋。 なにか、宝物でも埋まってるのではないかという雰囲気と匂い。 ついつい寄り道。 そして衝動買い。 帰り道、手にしていたのは「マグマ大使」2巻と3巻。 420円で楽しいひととき。

■ 2002/01/29 (Tue)  満月の夜に。
「太った?」 最近、そう聞かれることが多い。 自分ではそんなつもりはないのだが。 そこで、ヒサシブリにおそるおそる体重計に乗ってみる。 すると。 4kg増。 心当たりは何もないのに。 取り立てて、美味しいモノを喰った覚えもないし、酒だって皆無に等しいほど呑んでない。 まぁ、それはいいとして、ストレートに 「太った?」 と言われるよりも、 「恰幅よくなった?」 ぐらいな感じで言われたほうのが、多少ラクです。 気持ち的に。

■ 2002/01/28 (Mon)  but,I want to find.
「まいご?」 見ず知らずの男の子に突然そう聞かれ、オレはとっさにこう答えた。 「そう、そうだね。」 もちろん、26サイにもなる大人が迷子になってるワケはない。 ただ、今自分がいるのはどこなのか。 どこに行こうとしてるのか。 自分のいるべき場所、いたい場所はどこなのか。 そう考えるとたしかに迷子かもしれない。 小さな子供の無関係とも思える一言が、何か大事なことを気付かせてくれた気がする。

■ 2002/01/27 (Sun)  小さな窓辺で。
雨上がる。 日に照らされたトタン屋根の雨粒は、屋根の上で落ち着く間もなく、水蒸気となって空へと帰っていった。 空へ戻った雨たちはそれぞれ寄せ合い、集まって、西の空へと消えてゆく。 ふたたびどこかに降る日を待ちながら。 空に戻れずに、取り残された雨たちは夕陽をはねかえし、西の空へと消えていった仲間たちに別 れを告げるようにめいっぱい輝いていた。 雨たちは、また新しい旅をはじめる。

■ 2002/01/26 (Sat)  latin beat.
一杯の酒と、熱い恋があればいい。 人間の器が大きくなければ、こんな言葉を吐いても陳腐なだけだ。 ただ、そんな粋な言葉を吐いてみたい。

■ 2002/01/25 (Fri)  丘に上がるともう踊れない。
鹿児島の浜に打ち上がった鯨たちはどうなるのだろう。 衛生上、食用にはできないそうだ。 かといって、費用とエネルギーを使って、焼いてしまうのもいかがなもんかと思う。 せめて、海に戻せば自然と海の一部になるだろうに。 でもやはり、一番の供養は食べること。 食物連鎖の輪に入ること。

■ 2002/01/24 (Thu)  cover my lips.
口紅を紅注指で塗る姿は色っぽい。 いや、艶っぽい。 ただし、それは女のハナシ。 もちろん、たいていの男は口紅は使わない。 が。 この時期、どうしても唇が乾燥する。 メンソレータムのリップクリームが欠かせない。 使わないと唇が割れる。 割れると当然痛い。 リップクリームを塗ってて、ふと女が口紅を塗る仕草を思い描いてたまでです。

■ 2002/01/23 (Wed)  取っておいてクダサル?
ビィィィィィーーーーーーーッ!!! そのけたたましい警報の音は、はじめは何だかわからなかった。 その時は、何の疑問も感じなかった。 それはいったい何の音だったのか? わかったのは家に帰ってからだった。 買ってきたCDを開封しようとすると、そこには盗難防止の電子タグが・・・・。 そう。 レジのおネェちゃんが会計の時、取り外すのを忘れていたのだ。 なるほど、その音だったか。 ただ、オレはそのCDをちゃんと買ったので問題はないが、警報が鳴っても誰も追いかけてこなかったのは不思議だ。 いいのか?それで。 オレは悠々と店を出て、エスカレーター乗ったぞ。 別に何ら悪いことはしてないのに、どうもスッキリしないモヤモヤ感が残ります。 どこの店とは言いませんが、黒地にピンク色の英字3文字のショップでの出来事です。 これを書いたからと言って、もちろん犯罪を推奨するものではありません。

■ 2002/01/22 (Tue)  bloomin'
当たり前のことが当たり前に出来る人は、 当たり前のことが当たり前に出来ない人が、 当たり前のことを出来たときの歓びはわかるまい。 危機を背負って、初めて力を発揮できる。 危機は、足音を立てて近づいて来る。 次第にその足音を大きくしながら。 余裕のある大人になりたい。

■ 2002/01/21 (Mon)  つながる。
つながる。 人と人が。 言葉と言葉が。 想いと想いが。 つながる。 点と点が。 線と線が。 面と面が。 つながる。 真実と真実が。 嘘と嘘が。 真実と嘘が。 つながる。 目と目が。 手と手が。 心と心が。 つながる。 男と男が。 女と女が。 男と女が。 つながる。 imageとimageが。 断片と断片が。 全体と全体が。 つながる。 光と光が。 影と影が。 光と影が。 つながる。 文字と文字が。 声と声が。 気持ちと気持ちが。 つながる。つながる。

■ 2002/01/20 (Sun)  その時、眉間に皺を寄せてダンディーに。
いきなりだが、それは「大梅」だ。 ことの始まりはロッテの「小梅」。 飴だ。 通常この飴は直径が1cmあるかないかの、小粒の梅味。 ところが、今日手にしたその「小梅」は、明らかに包装がデカイ。 たしかにパッケージデザインはいっしょなのだが、中身のふくらみ具合と言い尋常ではない。 おそるおそる包装を開けてみると・・・・・。 そこには直径2cm超級の「小梅」がいた。 赤い色の輝きも、梅味も何ら変わることはないが、それはもう、デカイ。 口の中で収まりが悪い。 もはやそれは「大梅」だ。 ふと、パッケージの裏を見ると、小梅ちゃん一口メモがついていた。 「小梅ちゃんの出身地は東京小石川。蟹座のB型。」 このさいそんなことはどうでもよい。 これは「大梅」だ。

■ 2002/01/19 (Sat)  それはないしょで。
7階建てのビルの屋上で、夕陽で茜色に染まる富士山を見た。 寒さで鼻の下が痛かったことも忘れさせてくれた。 そのくらい美しかった。

■ 2002/01/18 (Fri)  やわらかくあたる。
ぼんやりしていて道をまちがえた。 いつもと一本だけ隣の道。 まるで見知らぬ土地へ迷い込んでしまったかのように。 行き先はいつもと同じなのに、ちょっとした冒険になる。 見慣れない建物が、新しいフィールドになる。

■ 2002/01/17 (Thu)  雲の飼育。
いつものようにドアを開けると、部屋で飼っていた雲はひとまわり大きくなっているようだった。 それにしてもコイツは何を食べて成長してるんたろう。 夢?希望?それとも妄想? ためしに色々想像してみるが、ちっとも大きくならない。 なーんだ、見当違いだったか、とあきらめて自分のやりたいことを思いえがいていると、突然雲のヤツはモクモクと大きくなりはじめた。 そうか。そういうことか。 ただの夢や希望じゃダメなんだ。 飼い主の夢や希望が雲のヤツを太らすのだ。 今では雲のヤツ、六畳では手狭だと言わんばかりにふくれ上がってる。 飼い主のオレをさしおいて。

■ 2002/01/16 (Wed)  瞳を開けるとそこは青い山。
朝起きる時間はだいたい決めている。 不規則な生活ではあるけども。 だが、起きようと思った時間を迎えると、 「あと5分」 そして5分が経ち、 「あと10分」 そしてまた、10分経ち、20分経ち、気付くと1時間。 時として、1時間半、2時間半なんて日もある。 そんな日は、自己嫌悪と共に起きる。

■ 2002/01/15 (Tue)  asian eyes.
美術展のレセプションに出席する。 そこは美術業界のえらいひとや、諸先輩方でいっぱいだ。 百戦錬磨のその方たちとのトークはすこぶる手強い。 普段、友達あたりと話すバカトークとは明らかに違う所謂、美術談義。 まだまだ、自分の勉強不足の感は否めません。 もっと視野を広げます。押忍!

■ 2002/01/14 (Mon)  魂のシャベルで心の金を掘れ
成人の日だ。 ワタシはもう6年も前にその日を迎えた。 ただ、6年経った今、精神的、経済的に自立した大人に成り得たかというと、自信を持ってそうだとも言い切れない。 そんな自分がもどかしい。 少し大人になったフリをしているだけかもしれない。

■ 2002/01/13 (Sun)  腰と私。
中学以来の持病がある。 それは「腰痛」 しばらく痛むこともなかったので忘れていたが、ここ最近屈んでの制作が多かったせいか腰が痛む。 これを治すのに効果があるのは腹筋を鍛えること。 腹筋と背筋のバランスが悪くなると腰に痛みが生じる。 自分の場合は、もともと背筋が強いので腹筋を鍛えるのが効果的だ。 ただ、すぐに効くわけではないので、しばらくは腰ベルト生活。

■ 2002/01/12 (Sat)  アンタも好きネェ。
見せたい。 自分の作品が展示される。人目に触れる。 作品を制作する者にとって、それはなにものにもかえがたいことだ。 それはある意味、露出狂やストリッパーと似た心境かもしれない。 見せたい。 ストリッパーがそう思って脱いでるかどうかは知らないけど。

■ 2002/01/11 (Fri)  THE VIENNA SECESSION.
Bunkamuraに「ウィーン分離派 1898-1918」を見に行く。 実は今日が今年初めてのお出かけ。 ここまで制作ばかりの毎日でした。 嗚呼、人がいっぱいいます。 なんかわかんないけどちょっとウレシイ。 それはさておき、ウィーン分離派。 約1世紀も前の作品にも関わらず、この21世紀の今でも充分カッコイイ。 いや、むしろ時間をかけて丹念に創り上げられた作品は現代以上かもしれない。 百年経ってなおモダン。 そう思うと、無性に負けてられない気持ちなりました。 勉強になる展覧会でした。押忍!

■ 2002/01/10 (Thu)  例えばそんな日。
部屋に戻ると、そこには小さな雲がいた。 大きさはちょうど縁日の綿菓子くらい。 まだ生まれたてなのだろうか、透き通るように白い。 時折、はずかしげに部屋の隅に隠れてみたり、喜々として螺旋を描いて回ってたりする。 どうやら悪い奴ではなさそうだし、窓を開けてしまうと折からの北風にどこかに連れて行かれてしまいそうなので、しばらくその雲を飼ってみることにした。 今、六畳の部屋狭しと、その雲は飛び回っている。

■ 2002/01/09 (Wed)  life goes on...
燃えるゴミと燃えないゴミの間に頭を沈め、 鋭利な工具で自らを傷つけないように躰を折り曲げ、 亀のように丸まって、しばし目を閉じる。 朝はすぐにやってくる。

■ 2002/01/08 (Tue)  不可解。
近所の公園のグランドで、フェンスによじ登ってる人がいた。 フェンスの高さは4m〜5mくらいはあるだろうか。 中は野球場なのでボールが飛び出さないように、フェンスの高さもそれなりに高い。 それをよじ登って越えようとしてるのだった。 必死になって。 すぐ脇にあるグランドへの入り口の鍵が開いてるのに。

■ 2002/01/07 (Mon)  空豆色の靴。
今日から学生さんたちは学校が始まったようです。 ひさしぶりに、気になるアノ人に逢えるドキドキ感は今でもあるのでしょうか。 いつもより白い息をフワーッとはいて。

■ 2002/01/06 (Sun)  ザッツレビュー
以前はなかったのに、近頃はドラマを見て危うく涙しそうになることもあります。 もちろんおおっぴらに泣いちゃうワケじゃないけど。 グッとくることもあるんです。 そんなお年頃。

■ 2002/01/05 (Sat)  進歩がないねぇ。
とある全国紙の紙面に、今年の美術展紹介という記事があった。 そこで紹介されていた作品の制作年を見ると、近いもので1960年代。 古いものになると1400年代の作品が紹介されていた。 それは古美術です。 ハッキリ言って。 そんなのにウンザリなのはワタシだけでしょうか。

■ 2002/01/04 (Fri)  日はまた昇りそれを繰り返す。
晩御飯を食べるのはいつも日付が変わろうとする頃だ。 外食しようにもラストオーダーすら終わってる店も多い。 だいいち、そんな時間からひとり飯喰うのもわびしい。 いや、万が一そんな時間に外でばっかり喰ってたら、間違いなく太るな。 そんなワケで最近はほとんど内食です。 内食の時は一滴も酒呑みませんし。

■ 2002/01/03 (Thu)  新春初焦り。
正月ののんびりムードで気が弛みがち。 作品創りも停滞してしまいそう。 そんな時はドキュメンタリーを見る。 できるだけ、偉大なことをした人のなんかを。 「いったい自分は何をしてるんだろう・・・・・。」 そんな負けず嫌い魂に火が着く。 ぼんやりしてた頭も、一気に臨戦態勢。

■ 2002/01/02 (Wed)  grooving.
朝からテレビで箱根駅伝を見る。 これを見ないとどうも正月を迎えた気がしない。 今年は、各区間で首位が入れ替わるドラマティックな展開。 目が離せない。 自分が走ってるワケでもないのに。 明日も早起きして、復路見なきゃ。

■ 2002/01/01 (Tue)  喜。
2002年が始まりました。 今年も楽しくいきたいです。 どんな作品が創れるか、自分自身が楽しみでもあります。 今年も思いっきり走って行きます。 それにしても、年々頂く年賀状の枚数が増えていくのは喜びです。 ワタクシと関わって下さる方に感謝です。 また、今年も新たな出会いがあることを願います。 以前からお世話になってる方も、これまで以上にどうぞよろしく。
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