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Thinking
Old thinks

■ 2002/02/28 (Thu)  もうろくここにきわまれり。
朝食後、歯を磨こうと洗面所に向かう。 いつものように、左手に歯磨きのチューブを取り、右手に歯ブラシを握ったつもりだった。 しかし。 歯磨きのチューブから歯磨きを絞り出そうとして気が付いた。 右手に握っていたのは「電気シェーバー」だった。 驚いた。 とりあえず、「ひげ剃りかよっ!」と、独りつっこみを入れて、それから誰にも見られてないことを確かめる。 なんだか、いけないエリアに足を踏み入れてしまった感が否めません。

■ 2002/02/27 (Wed)  屋内栽培。
今日一日、何をしてたのだろう? とても建設的でなく、とても不毛だった。 かと言って情熱的でもなく、歓びに満ち溢れているわけでもなかった。 けれども、部屋に射し込む光は正確に時を刻み続けている。 やがて、そんなことも気にならなくなる。 深い闇が訪れる。

■ 2002/02/26 (Tue)  唇の腫れた朝。
オリンピックが終わると、見たいテレビ番組がない。 ニュースも、オリンピック関連モノがなくなると、どれもつまらない。 いったい何を楽しみに見たらいいんでしょうね。 だったら、テレビなんか見てないで仕事したら? とか言われそうですけどね。

■ 2002/02/25 (Mon)  i want money,money and money!
オレに足りないモノ。 それは間違いなく「金」だ。 「収入」と言ってもいい。 確定申告の準備をしてるとそう思う。 まぁ、たしかに普段から収入が少ないのはわかっちゃいるけども、現実に数字となって現れるとその少なさを痛感する。呆れるくらいに。 むしろ笑えない厳しさだ。なにしろ少ないどころか「無」に近いのだから。 だが、好きなことをやっているのである意味仕方ないかもしれない。 でも。 いずれ高額納税者になって、オレの税金でバンバン公共事業でもやれるようにガンバリますよ。

■ 2002/02/24 (Sun)  「ぐうたら」って知ってる?
酒が残ったまま、一日過ごす。 ただ、昼間やってた横浜国際女子駅伝で、渋井選手がレース後に 「ランパンのインナーがTバックのように食い込んで、レース中気になってました。」 とか、そんなことを言っていた。 酒の残った頭も、これにはさすがに軽く一瞬、目が醒めた。

■ 2002/02/23 (Sat)  酔いどれと行く新宿ツアー。
もうこの仲間とは十年来になるだろうか。 そんな同じ釜の飯を食った仲間と酒を酌み交わす。 みんなそんなに変わっちゃいない。 ただ、それぞれに前に進んでることは確かだ。 貴重な仲間であることに間違いない。 そんな仲間と呑んだ三軒目(だと思う)のアイリッシュパブ。 閉店まで呑んでたら、そこの店長に別の店で呑もうとさらに誘われる。 その店で出てきたのは、オレの不得意種目「紹興酒」。 腹の調子のすぐれなかったオレは一気にダウン。そしてカウントスリー。 その後のオレはみごとなまでの千鳥足でその動きはまさに酔拳。 そして酔っぱらいの定番を次々とこなすオレ。 もちろん、帰りの電車は二駅ほど乗り過ごしましたよ。当然のごとく。 朝は電車が少ないので、ホームで風に吹かれるのはえらく寒いです。 でも。 また呑みましょう(はぁと)。

■ 2002/02/22 (Fri)  言葉も。関係も。
うすっぺらな表現はいらない。 肉厚がいい。骨太がいい。 たとえば焼き肉喰いに行って、うすっぺらな肉が出てきたらがっかりするだろ? それと同じさ。

■ 2002/02/21 (Thu)  勝ってパンツのゴム締めろ!
深夜であろうと、早朝であろうと制作そっちのけで見てしまう。 そう、オリンピック。 だが、今回のオリンピック、釈然としない判定が多すぎる。 いわゆる「疑惑の判定」が。 見ててスッキリしない。 世の中は釈然としないことが多すぎて、せめてオリンピックぐらいは釈然として欲しい、と思うのはオレだけ? 競技後、もっと爽快な気分で喜べたらいいのに。

■ 2002/02/20 (Wed)  二丁拳銃。
オレは美術評論家ではないので、他人の作品にとやかく言うことはない。 ただ、画廊などに行ったときに考えることは、そこに展示してある作品の代わりに自分の作品を展示したらどうなるだろう、ってことだ。 すこしはマシになるんじゃないかと思ったりもする。 帰路、頭に浮かぶビジョンでは、プールサイドで水着の女の子を追っかけてた。 どんなにすました顔してても、ヒトの頭の中なんていいかげんなもんです。

■ 2002/02/19 (Tue)  手で考える。
夜、ごはんを食べた後テーブルの上にえんぴつを見つけた。 何の気なしにえんぴつを手に取る。 そして近くにあった封筒をたぐり寄せ、その上に鉛筆をすべらす。 そこからの一時間はまるで一分のように短く感じた。 気づいた時には時計の短針はひとつ進み、封筒の裏には雪女らしき女性の像ができあがっていた。 まず手が動く。 理屈じゃないんです。

■ 2002/02/18 (Mon)  破壊活動家。
人は限界を超えると笑うことすらできなくなる。 笑っていられるウチはまだ限界じゃない。 昔、先輩に言われた言葉だ。 今、かすかにでも微笑できるってことは、まだ限界を迎えてない、ってことだ。 まだ甘い。 力を抜くにはまだ早い。

■ 2002/02/17 (Sun)  フレンチ赤提灯。
フランス映画の中で、赤提灯が美しく見えた。 ネオンを雑多な喧噪と見るか、ポップな光の空間と見るかは見る人次第。 ただ、相変わらず不自然で類型的な日本観が流れていた。 設定のムリさ加減も含めて。 そんな映画でした「WASABI」。

■ 2002/02/16 (Sat)  何れ菖蒲か杜若。
街でいい女に出会うのはわかっている。 ただ、それがいつなのかはわからない。 いい作品ができるのも、それに似ている。

■ 2002/02/15 (Fri)  everyday at the TV.
見るのはオリンピック。 ほとんど日課。 「ケガを乗り越えて」とか、「涙をこえて」とかアツイの大好き。 ついついテレビをつけたまま。 結果がどうあれ、四年間、これだけのために賭けてきたその軌跡を想像するだけで血液の温度が1℃上がる。 まさにオリンピックマジック。

■ 2002/02/14 (Thu)  茶色い武勇伝。
知り合い(40代・男・色黒)が慌ててトイレに駆け込んでいた。 どうしたのかと思い、トイレから出てきたところで聞くと、どうやらチョコレートの食べ過ぎでおなかをこわしたらしい。 えっ?! おなかこわすほどチョコレート喰ったの? てゆうか、そんなに大量 にもらったの? たとえ大量にもらったとしても、それをいっぺんに食べなくてもいいだろうに・・・・。 男としてリスペクトだな。 間違いなく。

■ 2002/02/13 (Wed)  kiss one more time.
口唇炎だ。 ちょっとしたことでしみる。 痛い。 「思われニキビ」じゃないが、誰かがこの唇にキスしたがっているんではなかろうか? なんて、バカなことを考えてみたものの、オレにキスしてくれるのは犬とか猫くらいなものだ。 人間の女にはなかなかモテないらしい。 イタタタ。

■ 2002/02/12 (Tue)  それも悪くない。
道路一面にチョークで落書きしてる子供たちに出くわす。 このデジタルな時代に、こんなにアナログな遊びをしてるとは。 もしかすると、思ったほどデジタル化は進んでないのかもしれないな。 思えば、オレも小さい頃いっぱい落描きしたっけな。 いまだに落描き癖は直ってないけど。

■ 2002/02/11 (Mon)  hello,you're fool,but i luv U.
昼間コンセントを抜いたのを忘れて、夜、充電器に携帯を挿しても、充電は始まらない。 外で猫が喧嘩する声が、不気味に響く。

■ 2002/02/10 (Sun)  5倍速だよ全員集合。
朝、里谷銅メダルという嬉しいニュースと共に目覚める。 モーグル、って見てて楽しい。 朝食をすますと、図書館へ作品の資料探しへ。 思ったような資料は見つからない。 帰り道、オバチャンが駐禁キップ切られてた。 ザマーミロ。 他人の不幸は蜜の味。 午後、画材を買いに新宿に。 そのついでに、以前から壊れてたビデオを買い換えることにする。 予定外の出費。 早速、家に持ち帰り設置。 ところが、以前のモノよりも2cmばかり幅があるために、以前の場所におさまらない。 そのために大幅なレイアウトの変更を余儀なくされる。 ほぼ全面改装だ。 どんどん大掛かりになっていく。 が、いっこうにかたずかない。 とりあえず、寝るスペースだけ確保して、残りは明日!

■ 2002/02/09 (Sat)  橙色の花束。
キッチンの食器棚に、5cm×5cmくらいのピカソの花のイラストがある。 もちろん本物ではなく印刷物だが。 以前からそこにあったのだが、今朝見たら、なんだか自分も花が描きたくなった。 すると、頭の上に雲が湧くようにイメージが溢れ出してきた。 何かがはじまる予感がした。

■ 2002/02/08 (Fri)  今そこにある危機。
歩いていてつまずく。 ほんの短い間に3連続で。 それを後ろから見ていた女の子に笑われる。 トイレで"大"をしようとして、腰を下ろそうとしたら 便座が下りてなかった。 よろめく。 ひとり苦笑。 日常は危険で溢れてる。

■ 2002/02/07 (Thu)  挑み系。
挑み系日本画家、M女史と偶然画廊で会う。 九州料理の美味い店に連れていってくれると言うので、ついていく。 と、迷う。 迷っている間に、次から次へと作家の方と出会う。 結局総勢6人で九州料理の店へ。 九州料理、これがまた美味い。 お店のお母さんおまかせのメニューは、どれもこれもとにかく美味い。 喰う、呑む、そして会話が溢れ出す。 挑み系日本画家M女史の話はサジェスチョンに富んでいて、作品に対する姿勢など大切なことを教えていただく。 信頼のおけるハナシに酔う。 その後で行った、バー(カフェ?)もカッコよすぎ。 M女史や、作家の方もその雰囲気にしっくりくるほどカッコいいです。 これがオトナの会話なんすね。 愉しいギンザの夜は、時間の経つのを忘れさせてくれます。 ごちそうさまでした。

■ 2002/02/06 (Wed)  ロシアより愛を込めて。
携帯の進歩はモノスゴク早いです。 次から次へと新機種が発売されます。 そうそう買い換えるお金のないワタシは以前のまま。(D502i) せめて、待ち受け画面 でも変えてやろうかと、セクシーな女性の顔(アップ)のイラストに変えてみました。 すると、携帯がどうにもロシア人娼婦っぽい匂いがするので、愛称を「ダーニャ」と名付けてみました。 今日からワタシの携帯は「ダーニャ」です。 シベリアよりも、電波の届かない感じで。

■ 2002/02/05 (Tue)  The deep.
単語と単語が、言葉として紡がれるのを待っている。 どの単語も魅力的で、どの単語から紡ごうか迷ってしまうが、紡げる言葉はいちどにひとつだけ。 目の前に漢字やアルファベットがちらついては消える、熱病のような夜。 再び降り出した雨に一息。

■ 2002/02/04 (Mon)  立春
体が憶えている匂いがある。 春の気配がする夜の匂いもその一つだ。 季節は鮮やかに移り変わるのに、頭の中の季節は6年前の冬のままだ。 いちばんしあわせだったのは生まれたとき? そんな愚問に「否」と答えるために、今日も前に進もうとする。

■ 2002/02/03 (Sun)  エロチカ。
鏡に映った顔に、クマを見つける。 そんな状態でどうして太ってるのか不思議。 はー。 なんて思っていたら昼間、テレビでノンフィクションをやっていた。 癌で余命四ヶ月と言われながら、一年六ヶ月経った現在も制作の手を止めない今井俊満氏のオハナシ。 抗がん剤治療で血尿がバンバン出ながらも、ミラノで、東京で精力的に個展を開いちゃう男。 カッコよすぎ。 手が震える。 それでも描く。 描けなくなる最期の刻まで。 それに比べて、オレの悩みの小さいこと小さいこと。 言い方は悪いけど、死にぞこないがあんなに頑張ってるのを見て、オレはそれ以上に頑張らないワケにはいかないじゃない。 だろ?

■ 2002/02/02 (Sat)  あのよろし。
梅の花が咲いていた。 梅に鶯、と思いきやそこにいたのはメジロのつがいだった。 だが、たしかに春の足音を聞いた気がした。

■ 2002/02/01 (Fri)  spectre.
目の前に蜜柑がある。 たとえば、自分の好きな人が同じ蜜柑を見たとする。 その蜜柑は橙色に見えると言うだろう。 しかし、自分の見た橙色と、その橙色は必ずしも同じではない。 たとえそれが、同じ蜜柑であっても。
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