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Thinking
Old thinks

■ 2002/04/30 (Tue)  雨上がりの遊戯。
ひとりぼっちだって思ったことはありますか? 世界中にたった1人しかいないような孤独感。 誰も信じることなんてできないと、貝のようになったことは。 そんなふうに思ったことなんて、すぐに忘れるんです。 ひとりでいるときだって、誰かのことを考えることができるんです。

■ 2002/04/29 (Mon)  おなか、空きましたね。
平均睡眠時間四時間。 そんな生活を続けると、なまっていた体をボディブローのような疲労感が襲う。 アーティストは体力仕事。 そんな言葉を耳にしたっけ。 今それを身をもって実感してます。 まっすぐ歩いているつもりなのに、体は勝手に傾いて何でもない場所でよろめく有様。 もう足の小指なんて何度ぶつけたっけ? ただ、この声も出ない痛さはどれだけ経験しても慣れることはないけど。 そろそろ補助バッテリーで動作するようになるかもね。 オレ。

■ 2002/04/28 (Sun)  河童になりそこねた女の子。
ひとりで何でもできると思ってた。 でもそれは過去のハナシ。 実はみんなに助けられてる、ってことに気がついた。 そんな人たちが周りにいてくれることがたまらなくウレシイ。 息がつまるような生活に、すっと風を吹き込んでくれるような。 そんな感じ。 気持ちのいい陽気に、おひさまにあたらせてくれたのはアナタでした。

■ 2002/04/27 (Sat)  厳窟王、もしくは牢名主。
言葉は発してこそ言葉になる。 発しない言葉は、言葉ではない。 想いは伝わってる? あのころの少女に。 未来の僕から。

■ 2002/04/26 (Fri)  よどみにうかぶうたかた。
すべてが思い通りに行くワケじゃない。 そんなことは知ってる。 でも、思い通りに行かないヴィジョンなんてまったく想像つかないだけさ。 最後に立ってたヤツが勝ちなのよ。

■ 2002/04/25 (Thu)  浮世の風に吹かれましょう。
バリバリのビジネスマン、ってどんな生活してるんだろうね? 忙しい、が口癖だったりすんのかな? ヒトはそれぞれ何かのために生まれて来るんだろうけど、仕事のためだけに生きてるのってつまんなくない? 遊んでるときほど頭がサエるのは何故?

■ 2002/04/24 (Wed)  ギラギラ。
見たことある? 連続テレビドラマ小説とかってやつ。 あれって、クライマックス近づくと次から次へと問題勃発するよね。 これでもか!、ってゆうくらいに大問題ばかり。 でも、最終的にはすべて円くおさまるよね。 今のオレの状況もそんなもんでしょ。 なんとかなるよ。 きっといいシナリオが用意されてるハズさ!

■ 2002/04/23 (Tue)  トマトジュース、濃いめで。
もっとつらいことはあったはずだ。 もっと追い込まれたこともあったはずだ。 こんなの苦労のうちに入らないんじゃない? 大事なのは新しいものに挑戦すること。 それに遊び心。

■ 2002/04/22 (Mon)  騙されなさい。
なんてこったい。 こんな時にかぎって、Macに問題発生。 OSの再インストールを余儀なくされる。 バックアップとって、システムを再構築してなんだかんだで4時間。 ただでさえ作業は遅れてるって言うのに。 例えるなら、オカマと混浴しちゃうくらいの大ピンチ。 そんな気分です。

■ 2002/04/21 (Sun)  トーキョーハ、モエテイルカ?
飛べるかな? 飛べるよね? 羽は生えていないのに、空を飛べる気がした。 いや、きっと飛べるはずだ。 ただ、今日は雨なので空を飛ぶのは止めとくよ。

■ 2002/04/20 (Sat)  初恋が失恋の始まりだった?
28時だった。 まだ作業を続けてた。 寝食を忘れてた。 そんな頭で正確な判断はつくのだろうか? 善悪の判断すらままならないのに。

■ 2002/04/19 (Fri)  両手の痣。
君は突然傷ついた。 小さな悲鳴を上げて、力無く折れた。 指揮官の酷使に耐えきれず、鋼鉄の躯は壊れてしまった。 いつもより多くの数を、いつもより少し強い力で黙々と作業をこなしていたのに。 壊れたのはキャンバス張り器。金属製。 僕の手は素手。生身です。

■ 2002/04/18 (Thu)  見えるものだけが存在か?
わがままは女の専売特許? 男だって十分わがままさ。 納得のいく仕事だけを出したい。 いつだって自分史上最高でなきゃ。 意地悪な悪魔が囁く、時間切れなんて言葉に耳を貸す気はないぜ。

■ 2002/04/17 (Wed)  唇の湿度計。
ちょっとだけピースな時間。 見ることに一日を使う。 最近、いつにも増してがむしゃらな生活を送っているせいか、酒が入ると即、眠くなる。 ただ、いつまでも目は光ったままだ。 目までは眠らない。 そういえば、今日は輝いた目によく会ったな。 その気配は透明でした。

■ 2002/04/16 (Tue)  心音スタッカート。
世田谷公園では、もうこいのぼりが泳いでた。 つつじは、鮮やかに色づき、西からの低気圧は「夏日」をもたらす。 折からの風と共に、僕に5月を思わせる。 ただそれは焦りとして。 そんなこと思いもしなかった。 まさか新緑を見て落ち着かないなんて。

■ 2002/04/15 (Mon)  目の前で光る白刃。
夏のような陽気の中、ひたすら筆を振り回す。 汗ばみながらも、手だけは止まらない。 それはまるで、溺れた人が必死にもがき泳ぐようだ。 夕方、かかってきた電話の内容に閉口。 窮鼠は猫を噛むし、手負いのクマには要注意だ。 イライラに着火するのに時間はかからないぜ! 一度抜いた刀は、血を見るまでおさまらない。 オレの才能の限界を見たいのか? 残念だったな。 限界なんてありゃしないんだよ! 中途半端な作品を創るくらいなら、ヒトでも殺した方がマシです。

■ 2002/04/14 (Sun)  無償の愛。
エマージェンシー!エマージェンシー! 今日もトラブル発生だ。 本来もう、絞り込んで来ていい時期なのに、いまだに膨らませる作業をしてるのはかなりの大問題だ。 勢いよく弾かれたピンボールの玉があっちこっちにぶつかるように、落ち着く先は見えてこない。 でも、トラブルのない毎日なんて退屈すぎるんだよ! ヘイ!カッッモーーーン!!

■ 2002/04/13 (Sat)  夜の眼はウサギ。
映像作品の相談にLovedesign.Coの大塚城へラブデ氏を訪ねる。 大塚、って馴染みのない土地だと思っていたら、駅前に下りてそれは間違いだと気付く。 見覚えのある建物、聞いたことのあるお名前。 何度となく来た土地だった。 およそ記憶なんて曖昧なもんだよ。

■ 2002/04/12 (Fri)  不協和音。
筆は走るのに、気持ちは走らない。 その線ともつかない痕跡で、いったい何を紡ぎ出すって言うんだ。 新しいヴィジョンが浮かんでは消える。 足りないのは時間だけじゃなかった。 まだメロディーは生まれない。

■ 2002/04/11 (Thu)  見えないグラス。
氷山は、ほとんどが水の中だ。 水面に出てるのは全体の1/7程度だと言う。 水割りなんかを見ると確かにそうだ。 表現もそれに似ている。 表に出るのはほんのわずか。 見えない部分にこそ感覚は蓄積される。 ダイナミックな表現をしようとすれば、それ以上に見えない部分にダイナミックさが必要だ。 氷は必要以上に浮いたりしないから。

■ 2002/04/10 (Wed)  あのコは泣いてくれるかしら。
頭の中では、創りたい作品のビジョンが膨らみつつある。 でもまだ筆を握ってはいない。 もう少し煮詰めたいんだ。 今までで一番広い空間に、今までで一番短い時間で作品を創るには、居合いのような一瞬の爆発力が必要かもしれないな。 慌てなきゃいけない状況になればなるほど、あんがい冷静になるもんだね。 ただひとつ、まだ何かが違うんだよ。

■ 2002/04/09 (Tue)  手長エビは火曜日以外で。
「商売繁盛」「大人の男」「和」「禅」「スクランブル−緊急事態−」 今晩、バーで注文したカクテルのタイトルだ。 もちろんメニューに載ってるはずもなく、思いつくままの勝手オーダー。 それを物腰の穏やかなマスターがオリジナルカクテルに仕上げる。 たまにはそんな大人な呑みも佳い。 遊び心の中から次の作品のヒントがうまれるのさ。 夜遅くまでつき合っていただいた画廊のAさん、ありがとうございます。 また呑みましょうよ。火曜日以外で。

■ 2002/04/08 (Mon)  個人的欺瞞。
朝、車で母を病院に送っていく途中で入学式に向かう親子連れを見かける。 母に手を引かれて、小学校の門をくぐったのはもう20年近く前のことだっけ。 「月日は百代の過客にして行きかふ年も又旅人也」 そんなコトバを思い出す。 午後、銀座へ。 画廊宮坂での個展のかたずけ。 創るのはあんなに大変なのに、かたずけは拍子抜けするくらいに簡単。 あっさりと元の白い壁に戻ってゆく。 その足で、柴田悦子画廊5周年記念展の搬入へ。 作品を創る立場として、発表の場が与えられるのはやはり嬉しい。 ただ、もう少し地べたに近いところで制作していたい。 地面の色がわからなくなっちゃおしまいさ。

■ 2002/04/07 (Sun)  雨にキスを。
のんびりと朝寝坊でもして、ゆったり始動しようと思いきや、昼から父の個展で使う図録写 真の撮影を手伝う羽目になる。 次々に築かれるフィルムの山。 結局一日、手伝いに費やす。 で、夜になってからやおら映像用のデータの整理なんか始めたりして。 横では母の愚痴話。 大して仕事は進んじゃいない。 ワールドカップまで54日。 トーキョーワンダーサイトまで34日。

■ 2002/04/06 (Sat)  built up!!
個展はとうとうカーテンコールへ。 支えて下さった方々、励まして下さった方々へ感謝を捧げたいです。 今回、充実感であふれているのは、たくさんの方々と手をつなぐことが出来たと言うことでしょうか。 ホント、自然にガッツポーズが出ちゃうくらいな気分です。 しあわせなきもち、ってこのことですね。 あっという間に過ぎていった一週間。 でもこれで終わりじゃないんです。 ここが新たなスタートライン。 さらに成長した姿をみなさまにお見せしたいです。 でも、明日だけは久しぶりに朝寝坊しようかなぁ、なんて。 開放感と共に呑んだ酒はあまりに美味かったので。

■ 2002/04/05 (Fri)  褒めすぎ注意報。
そんなに褒めていいんですか? そんなに褒めても何にも出ませんよ。 今回の個展は、いやにご批判が少ない。 もっと痛烈なダメ出しがあってもよかろうに。 反省材料は次への糧ですよ。絶対に。 ホント、次から次へと来てくれるお客さんたちに感謝ですよ。 たくさんお話しできなくて残念なこともしばしばッス。 それはそれとして、あちこちに映像制作の相談をもちかけていたところ、ある程度どんなものを制作するかのヴィジョンが見えてきた。 けど。 やっぱり問題は機材。 クオリティーの高いモノを創るにはやっぱり機材の値段も高い。 結局まだ先は見えない。 考えることはぼんやり多め。

■ 2002/04/04 (Thu)  おかまの節句。
母親の誕生日だ。 この年になると、たいしてめでたくもないらしいが、祝いの言葉を。 おかげさまで、個展などやっておりますよ。 そんな個展で懐かしい顔やら来ていただけるだけでありがたい顔に会えるのはホントうれしい。 次から次へとわざわざ足を運んでもらえるなんて喜びそのものですよ。 だって、僕の作品が誰かの人生の何分、あるいは何十分かを占める瞬間なんですから。 こういうのを至福の時、って言うんでしょうね。 帰りに、画廊主ご夫妻に中華をごちそうになる。 そういえば、北京ダックは初体験かも。 いや、ウマいッスね。これは。 デザートのイチゴのムースにかかってたイチゴソースがフレッシュで、これまたたまりませんね。 ごちそうさまでした! そして祭りはまだまだ続くのさ!

■ 2002/04/03 (Wed)  フリースタイル!
「これは何ですか?絵ですか?」 「絵です。」 画廊でそんな禅問答のような会話をした相手は、某国立大学の名誉教授だったらしい。 あらら。 オレはもしかしてあちこちで失礼三昧してるんじゃないかしら? 失言、迷言は得意分野だとは思うけど。 できればとんちの効いた会話なんかしたいですね。 一休さんクラスの。

■ 2002/04/02 (Tue)  浮かぶ言葉と消える文字。
個展の会期中ではあるものの、お茶の水へトーキョーワンダーサイト企画の打ち合わせに。 話し合いの中で、映像作品制作の話が持ち上がる。 準備期間は1ヶ月しかないのに過去に制作経験のない映像作品に取り組むのはかなりのチャレンジだ。 だけどオレを動かすパワーの源は反骨精神に似た負けず嫌い。 ここは挑まないワケにはいかない。 トーキョーワンダーサイトでは公開制作を含めて、初挑戦のことばかり。 ここはみなさんのご協力を頂きつつ、盛り上げていくと腹を決めました。 非常に有意義な打ち合わせで、心に炎が確実に着火したね。 それはそうと、本日もたくさんの方に個展にお越し頂きホント喜びでいっぱいです。 とにかく楽しんで行っていただけるようにと、努力させてもらってます。 まだまだ頑張りますよ。 そして今日の晩御飯は先輩作家のお三方とご一緒させていただく。 オレにとって初体験のスペイン料理。 そういえばパエリアって、スペイン料理だったんスね。 マジうま。 たのスィ〜!

■ 2002/04/01 (Mon)  恋より嘘で始まる4月。
個展「The Window in Motion.」始まる。 3回目のせいか心なしラクな気がする。 来て下さった方と落ち着いてお話させていただけた。 作品も上々な仕上がりなので、自分でも飽きない感じだ。 そんな中、意外にも「癒し系」なんて言葉を頂戴した。 そんな効果があるとすれば驚きですけど。 それはそうと、今日何か嘘つきましたか? 僕はそのことをすっかり忘れてました。
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