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Thinking
Old thinks

■ 2002/06/30 (Sun)  match #64 fainal 破れない壁はない。
ブラジルの大五郎カットはドイツの鬼をも打ち負かした。
試合終了後、ドイツの鬼はしばらくゴールマウスから動けず、ゴールポストにもたれていないと立っていられない様子でうなだれていた。
その時、鬼の目は何を見ていたのだろう?
ブラジルの五度目の優勝で幕を閉じたワールドカップ。
スーパープレイは枚挙にいとまがなく、歓喜と熱狂の1ヶ月でした。
毎日がワールドカップを中心に周り、興奮しっぱなしの祭りの日々。
この祭りが終わってしまうことに一抹の寂しさを感じつつも、この熱を胸に明日から頑張らなくちゃいけませんね。
やるべきことがだいぶたまってしまったので。
ただ、まだ今夜は余韻を楽しみつつ、スポーツニュースのはしごですね。
なんかすんなり寝れそうもないので。

■ 2002/06/29 (Sat)  match #63 栄光に歓喜。
えっ?もう?
あまりに早くて、あっけなくて、状況を把握する余裕すらなかった。
トルコの先制点。
なんだかんだでやっぱしトルコは強かった。
日本が敗れたのもうなずけるな。
日本が負けたとき、あんなに憎たらしくてたまらなかったトルコ選手の顔も、勝ち上がるにつれて親近感がわいてくるのは不思議なもんだ。
本日2得点のFWイルハン・マンズスとか最後までゴールマウスを守ったGKルスチュ・レクベルとかカッコイイじゃないの。
ネットで検索したところ、イルハンは4ヶ月オレより生まれが早いだけで同い年。
なーんて勝手にどんどん勝手に親近感深めたりして。
試合終了後、アジアの東と西は勝負を超えてひとつになってました。
ああいうシーンは最高ですね。
さぁ、ワールドカップもあと一試合!

■ 2002/06/28 (Fri)  地上高15cmの新世界。
外が騒がしいので、窓を開けてみると足元を動く小さな影。
その数3つ。
まだ目が見えてないのか、オレがかがんでも、きょとんとした表情を浮かべるだけ。
前に進む一歩一歩がたどたどしくて、一歩進むごとに何かを確かめている様子。
やがて母親を求めて再び鳴き出した。
いつの間にか家の縁の下で野良の子猫が産まれたようです。
あまりにカワイイのでしばらくぼんやり眺めてました。

■ 2002/06/27 (Thu)  コトバってステキ。
「お兄ちゃん、カッコイイ!」
今日、小学生の女の子にかけられた言葉です。
それまで梅雨空と同じようにどんよりしてた気持ちが、いっぺんに快晴へ。
それはもう、褒められるのは大好物なので。
たった一言でも、いまだにご機嫌で気分いいです。
ひとりで乾杯でもしようかしら。
さ、明日も頑張ろっと。

■ 2002/06/26 (Wed)  match #62 それはどうなの?イケてるの?
今日の試合が見たいがために、外出は控えてみました。
しかしながらこの雨降りで、メディウムは乾かず、しごとは進まず。
それを補って余りあるブラジルのファンタジックなプレイに感嘆。
結局、大会前の評判は決して高くなかった強豪2カ国が決勝へ。
決勝も見逃せないな。こりゃ。
それにしてもロナウドの大五郎ヘアはいかがなもんでしょうね。
いくら決勝ゴールを決めても、あれは流行らないと思うよ。
あの髪型で真剣な顔で走り込んでくるんだもの。
そりゃキーパーも捕れないよ。
笑ってしまって。

■ 2002/06/25 (Tue)  match #61 "奇跡"は毎晩起こらない。
ドイツのGK、オリバー・カーンの顔は今日もやっぱり怖かった。
鬼の顔、っていうのはああいうのなんだろうね。
それはそれとして、後半途中から出場したドイツ選手。
およそサッカー選手らしくない宣教師顔。
ワールドカップってキャラクターの宝庫だよね。
顔見てるだけでも楽しいよ。
関係ないけど今日の僕は腰痛に悩まされてます。
麻布の目止めやっただけなのにね。

■ 2002/06/24 (Mon)  路地裏の花。
夜、道ばたでうずくまって泣いてる女の子を見かける。
今日一日、この女の子にはどんなドラマが訪れたんだろう。
雑誌に載ってた占いをやる。
好きな相手の生年月日って、すぐに思い浮かびますか?
晩ご飯は面倒くさがりつつも自分で。
ラー油とニンニクの取り合わせは何かと使えそうだな。
明日も美味いもん喰いたいぞ、と。
なんか締まりのない一日だな。

■ 2002/06/23 (Sun)  英雄に似た口元。
本日知った事実。
それはどうやら、かのベッカムと、このオレが同い年だと言うこと。
かたやヒーローとしてサイン責めにあい、かたやサインと言えば宅急便が届いたときにするくらい。
年収の桁も果てしなく違い、むこうには美人の奥さんとかわいい男の子がいる。
生まれたのはむこうが半年ちょっと早いだけ。
なのにこの違いは何?
まぁ、比べてもしょうがないんだけど。
イングランドに帰国したベッカムのスーツ姿のかっこよさにちょっぴり嫉妬しただけさ。
普段スーツを着ない男としては。

■ 2002/06/22 (Sat)  コーヒーカップ。
僕は名もないコーヒーカップ。
仕事はもちろんコーヒーを注がれること。
だがこの家に来て2年。
まだコーヒーを注がれたことはない。
理由は簡単、この家の主人はコーヒーを好まない。
不本意ながら、紅茶やらスープやらを注がれる毎日だ。
おっと、今日はダージリンか。
これで今日一日この薫りが染みつくんだ。また。
そもそもこの家の主人は僕がコーヒーカップだってことはわかってるんだろうか?
ある日チャンスが訪れた。
ご主人の男友達が訪れたのだ。
この男、大のコーヒー好き。
玄関を上がるなりコーヒーが飲みたいと言ってるじゃないか。
まさに千載一遇のチャンスだ。
今まで、一度も使われたことのないコーヒーの袋が破られ、部屋の中にはコーヒーの薫りが充満。
これだよ。これ。
お湯が沸くのが待ち遠しくてならない。
この家に来てこんなに興奮したのは初めてだ。
ところが、だ。
そのコーヒーが注がれたのは、戸棚の奥で眠っていた、ご主人曰く「お客さん用」のティーカップだった。
さぞかしそのティーカップも不本意だったに違いない。
待ちに待った出番がそれじゃあな。
そして僕に注がれたのはいつものダージリン。
ご主人はやっぱりコーヒーは苦くてダメらしい。
それが僕がコーヒーに一番近づいた日だった。
今、僕は産業廃棄物処理場へ向かうトラックの中だ。
昨日、ご主人の不注意で僕は床へまっさかさま。
粉々になった僕の躰を見て、ご主人は涙を流しながらこう言ってくれた。
「気に入ってたのに・・・。」
と。
僕はいずれリサイクルされて何かに生まれ変わるのだろう。
ただ、出来ることならまたコーヒーカップに生まれ変わりたい。
今度こそ美味しいコーヒーを飲んで貰うのさ。
あのご主人に。
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コーヒーカップを見てたら思い浮かんだまでです。
実際に割れたワケでも捨てられたワケでもありません。
わかってると思うけど。
それはそうと韓国4強です。
洪明甫が5人目でPK決めた瞬間はさすがにたまりませんでしたね。

■ 2002/06/21 (Fri)  トサカも今日で見納め。
もう見れないなんて。
あのお姿。
あのプレイ。
その名はデビット。
デビットはデビットでも、イングランドの正ゴールキーパー、デビット・シーマン。
まるで中世の騎士のような顔立ち。
グラウンド上で明らかに周りと違った空気を醸し出すヴェテラン。
カッコイイ男、ってこういうことでしょ。
いや、もちろんベッカムもカッコイイんだけど。
カッコイイの種類がちょっとばかり違うんだよ。
サッカーのグラウンドよりも古城で腰にサーベル差してる感じ。
その個性的な姿にやられてたんだけどな。
やっぱしブラジルは強かった。

■ 2002/06/20 (Thu)  悪女度48%
「ウソつきタイプの悪女」
だそうです。オレ。
悪女占いによると。
ついでに、女としての賞味期限は44歳。
こちらは女の賞味期限占いより。
そもそも、男のオレがそんな占いをしたところで何の意味もないんだけどね。

■ 2002/06/19 (Wed)  晩のメニューは麻婆豆腐。
朝、母親を入院させるために病院に送っていく。
膝の半月板が割れてるんだとさ。
そんな母親よりも、密かに入院の必要アリと言われてるのがこのオレ。
原因は社会適合度の低さと、ボケ症状。
高原のサナトリウムあたりで加療、部屋は格子付きの個室。
まだ、オレは入院ギリギリのとこで踏みとどまってるつもりだけど。
それはそれとして、今日からしばらく、確実に自炊です。

■ 2002/06/18 (Tue)  put your hands up in the air!

その瞬間、どうしてましたか?
僕は頭を抱えて天を仰いだような気がします。
今日は、父の個展の搬出日。
例によって、手伝いに駆り出された僕。
しかしながら、気になるのは日本戦の行方。
幸運なことに、父の個展の会場は百貨店。
階下の電化製品売場で、搬出作業そっちのけで90分間フル観戦。
結果は残念でしたが、日本代表には楽しませてもらいました。
と、余韻に浸る間もなく搬出作業に復帰。
帰りに車で六本木を通りかかってビックリ。
そこにはおびただしい数の警官隊。
あれほど一度にたくさんのおまわりさん見たのは初めて。
結局大して搬出の役に立たなかったものの、父にごはんご馳走になって自宅へ帰るとちょうど韓国×イタリアの後半開始。
わぉ。
劇的な幕切れにも、ちょっと複雑。
それでもワールドカップは続く。
その熱も楽しみも!

■ 2002/06/17 (Mon)  恋熱。
全ての恋する男女に捧げる。
恋する熱さは、その薄い布では覆い隠せない。
マグマから吹き出す蒸気のように、織り目の合間から勢いよく吹き出す。
勢いよく吹き出したその熱は、花火のように舞い上がり、花のように咲き誇る。
やがて花は躰を包み、恋する男女を輝かせる。

■ 2002/06/16 (Sun)  黒旋風。
ワールドカップを初めて外で見る。
ごはん食べながら。
おさけ呑みながら。
でも、お店は驚くほど空いてた。
日曜の夜、ってこんなもん?
街頭のテレビにはわりと人が群がってたのに。
アイルランド×スペインはいい試合してたよ。
しびれるくらい。
オレは興奮したね。
そのせいか、何食べて何呑んでたのかわかんないのが難点だわね。

■ 2002/06/15 (Sat)  ゆかいな仲間と行く中央区ツアー。
初体験。
築地場外市場。
以前から足を踏み入れたかった憧れの地。
その熱気あふれる路地は期待通りドキドキでいっぱいだ。
昼間からウニ、イクラ、鮪の三種盛りを贅沢にいただく。
しあわせ。
ドーパミンとかってのは今、脳から分泌されてるんだろうね。
初体験。
築地本願寺。
お寺なのに教会のような造りにビックリ。
ただ、そこから見えた昭和の薫りのする建物、探偵事務所のビルじゃないと思うよ。
念のため。
初体験。
千疋屋。
ここのアメリカンショートケーキは強力だ。
贅沢そのもの。
この組み合わせで、美味しくないわけないじゃない。
え?今日はグルメツアー?
僕はまだ、経験も体験も足りないようです。
それでも楽しみはお待ちかねだよ。

■ 2002/06/14 (Fri)  わかってるよね、この状況。
フランスも、アルゼンチンも、そしてポルトガルさえも進むことが出来なかった決勝トーナメント。
その決勝トーナメントへグループ1位で進出日本!勝ち点7。
もっと興奮状態で迎えるかと思ってたその瞬間は、味わうように穏やかな気持ちで迎える。
恍惚?
そうとも言うかもね。
今夜もスポーツニュースのはしごでこの気分をいっぱい味わわなくっちゃ!

■ 2002/06/13 (Thu)  おそらく、なりゆきで。
ワールドカップ三昧の毎日で、Tシャツ作り開始。
今シーズンは作るつもりはなかったのに。
あくまでも自分が着たいものを。
ただ、どうしても毎日ワールドカップを見てるせいか、どんなデザインにしても、どことなくどこかの国のユニフォームみたい。
目までワールドカップモード。
それでも久しぶりに集中して作業したので心地よい疲労感に包まれる。
やっぱ何か創るのってキモチイイ!

■ 2002/06/12 (Wed)  孔雀の羽根飾り。
ナイジェリア×イングランドを見ていたら、外出のタイミングを失う。
結局夕方から外出。
行くべきところへもいくつか行けず、逢いたい人にも逢えずじまい。
自身の社会適合度は相変わらず低い。
むしろ限りなく「0」に近く低下。
それはそうと、フランスに続いてアルゼンチンが一次リーグで敗退。
優勝候補が相次いで姿を消すなんて。
それでもこれがワールドカップ。
みんな楽しんでる?

■ 2002/06/11 (Tue)  戦フ姿勢。
明日から父の個展なので、搬入の手伝いへ。
今日はおとなしくしてるつもりだったのに、ついつい設置に口出しなぞしてしまう。
だって、デパートって驚くほどセンス悪いんだもの。
今日もまた、釘打ち職人となって、多少はマシな空間になったかしら。
自宅に帰って、フランスが敗れたことを知る。
ジダンが戻っても狂った歯車は戻らなかったらしい。
それと全く関係ないが、髪を切ってからルパンと言われるようになった。
ジダンでなくてよかった。
髪型はともかく、ジダンのプレーが決勝トーナメントで見れないのは残念です。

■ 2002/06/10 (Mon)  緑の奴隷。
毎日熱戦が繰り広げられてるワケですよ。
これを見ないで我慢するのは体によくないワケですよ。
と、言うことで作品制作には集中できそうもありません。
集中できない状態で中途半端なモノ創るくらいなら、ここはスパッと潔くテレビ観戦へ!
ただ、テレビ見ながらでも出来る作業を続けてはいるんだけど、ちっとも進みません。
何一つ満足に出来やしません。

■ 2002/06/09 (Sun)  1+3=4 !!
しあわせなきもちですか?
そりゃあもう、たまらんっ!
アドレナリンのメーターは振り切れっぱなし!
稲本のゴール!ゴン投入!そして試合終了の笛!!
どのシーンも目頭熱くなっちゃって。
今夜はスポーツニュースのハシゴっしょ!

■ 2002/06/08 (Sat)  魔法のかけ方教えて下さい。
作品というよりも、もっと気軽なモノを創りたくて、あれこれいじってみる。
それでも頭の中ではワールドカップが気にかかって、体内時計はテレビ中継開始の時間にセットされたまま。
気分を変えようと髪を切ってみても、むしろ興味はワールドカップへ。
夢の中でも勝ち点計算しそうなくらい。
でもまぁ、しばらくはそんな感じで。

■ 2002/06/07 (Fri)  僕はどうしたらいいですか?
激闘。熱狂。壮絶。
注目のカードだったイングランド×アルゼンチン。
期待通りの熱い試合。
前半からのハイペースな展開で、後半終了までの20分はもはや気力のぶつかり合い。
試合終了の笛を聞くまで、シビレっぱなし!
そしてなにより、試合終了後に訪れたステキな瞬間。
前回フランス大会で、報復行為で退場になったイングランドのベッカム。
その相手となったアルゼンチンのシメオネと健闘をたたえ合って握手。
これが紳士だよね。これが。

■ 2002/06/06 (Thu)  25cmの遊戯場。
ある夜、枕元に悪魔が立っていた。
何の用かと思っていると、魂を売れと言う。
売ってもいいがその代わりに、人の心を傷つけられる能力をよこせと答えた。
悪魔は腕組みし、しばらく考えた後、駄目だとの答え。
ケチ!
とわめくと悪魔は薄笑いを浮かべ、
「それが悪魔なのさ。」
と言い残して去っていった。
朝になっても人の心を傷つけられる能力は身に付いていなかった。
空気は太陽に照らされて、熱を帯びはじめていた。

■ 2002/06/05 (Wed)  2mに嫉妬。
遅刻癖。
今日も遅刻でワークショップに参加。
無心になれるひととき。
こてを握る手に力が入る。
額に汗。
最近経験してることは、あきらかに自分を未知の領域に踏み込ませる力になってる。
どんな些細なことさえも。
技術を伝えるのはたやすくても、感覚を伝えるのは難しい。
そのことに気付きはじめています。

■ 2002/06/04 (Tue)  勝ち点1。
今日は何も言うことはありません。
結果はみなさんご存じの通り。
僕は未だに酸欠のような状態で、興奮冷めやらぬ感じです。

■ 2002/06/03 (Mon)  泣くなら嬉し涙だけにして。
がむしゃらにいくことに決めている。
ネガティブなんて、ご無用に願いたい。
ぐったりはどこか遠く、月にでも置いてきて。
しょんぼりはもっと遠く、火星にでも置いてきて。
望んだ結果が100パーセント獲られるとは限らない。
でも望まなければ何も獲られない。
太陽さえも自分の手の中だと言わんばかりに。

■ 2002/06/02 (Sun)  ホントの現場から。
遅刻で始まる一日。
トーキョーワンダーサイトでのワークショップに参加。
一流左官職人、久住さん指導の下で過ごす職人時間。
実は職人時間は初体験でなく、懐かしい時間。
以前はそんなバイトを数多くやってたせいか、久しぶりに経験する職人時間はとても心地よい。
むしろ普段の制作もこの時間で進められるといいのに。
この時間進行が自分の感覚に合ってることに気付く。
みんなでワイワイ、ひとつのモノ創るのって楽しいよ。

■ 2002/06/01 (Sat)  昭和の似合う街。
愛って何?
そんなむつかしいことを聞かれても答えなんて用意できない。
川の流れる音に、面影を見つけるなんて切ないじゃない。
恋する人のためにその音で癒そうとするなんて。
相手には大切な人がいるとわかっていながら。
それを他人事だと聞き流すことができたなら、終電を乗り逃がし、渋谷から歩くハメにはならなかったでしょうに。
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