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Thinking
Old thinks

■ 2002/07/31 (Wed)  バナナの皮に代価。
ワンダーサイトにて、目前に迫るワークショップの打ち合わせ。
考えるより先に動くより他ない状況にかわりはない。
ワークショップに先がけて、テストケースとして館長の子供に参加してもらい、ラビングを体験してもらった。
純粋に熱中してくれたことにホッと胸をなで下ろす。
むしろ予想以上の食いつきぶりに手応えを感じる。
これならなんとかなりそうだ。
だって、子供以上にオレがやりたいんだもの。ラビング。
あとはもう、やってく中で発見しましょ。

■ 2002/07/30 (Tue)  厭がりません、勝つまでは。
萎え気味。
そんな日もある。
何かを獲ようとして、犠牲にすることはきっと多い。
獲たものより多いかもしれない。
それでも一番大事なものを失ってはじめて力が宿ることもあるだろう。
まだまだ弱い。
もっと鍛錬。

■ 2002/07/29 (Mon)  ひぐらし。
昨日の夜から、同じくワンダーサイトの作家、永岡くんとバナーの制作にかかる。
夜通しデザインを煮詰める。
おそらくひとりではこのスタイルは生まれてこなかった。
そうやって創るのは楽しくてしかたないのだが、いかんせん納期間近。
夜が終わり、朝が来ても、昼になっても作業は続く。
大事なのは作品そのものよりも経験、か。

■ 2002/07/28 (Sun)  ラインの在処。
一日の切れ目がどこだかわからない。
その境目を見たことはない。
はっきりと、くっきりとした線なんて始めからなかったのかもしれない。
もともと曖昧なものなんだろう。
きっと。
今夜もその線の上でダンスを踊るのかい?

■ 2002/07/27 (Sat)  近くて遠い蜜。
仮眠から目覚め、トーキョーワンダーサイトへ打ち合わせに。
さわやかなフリして登場しても、頭はぼんやり。
さほどよいアイデアも思い浮かばない。
けれど、頭によぎった単語をひとつひとつ口にしているうちに、頭の中でバラバラになっていたものがつながりだした。
最近、時間の足りない中でモノ創りしてる気がする。
ただ、それは不思議なワクワク感がいっしょだ。
きっと夏の熱よりも暑い。

■ 2002/07/26 (Fri)  その眼の先に何を見るの?
世田谷美術館で、ミロ展の内覧会を見させていただく。
何か今自分がやりたいことのヒントになれば、と思って作品を見たものの、そう簡単にはひらめきはやって来ない。
ただ、何となくぼんやりと、感じた気がするだけだ。
一番印象に残ったのは、はるばるスペインからやって来ていた少女。
これがまた、目が醒めるくらいにキュートだ。
これにはまいった。
いったいオレは何を見に行ったんだ?
夜、画廊主柴田悦子氏、映像のプロ大里さんたちとお食事。
食後、大里さん邸で夜景と水槽に囲まれてメロウな呑み。
で、朝。
まぁ、そういうことだよね。

■ 2002/07/25 (Thu)  セットアッパー
小さい頃から父に言われてることがある。
遅刻はするな。
人を待たせるな、と。
待ってる人の気持ちを考えてみろ、そうすりゃなんで待たしたらいけないのかわかる、と。
そう、人を待つとき心配になったりイライラしたりするもんだ。
で。
本日のオレの遅刻は二回。
・・・・・・かなりダメな感じですね。

■ 2002/07/24 (Wed)  夏のレジャー事故にご注意。
朝から晩まで制作三昧。
周囲の雑音を一切忘れて、筆を走らすことに没頭。
ちょっとは納得いくものできたか?
夜、手持ち花火。
夏だもんね。
線香花火、最後まで落とさずに燃やし続けられる?
シメに夜空に向けた打ち上げ花火。
夜空に華を咲かせると同時に、空から落ちてきたのは雨粒。
少しばかり空を刺激しちゃったか。
本日の負傷者:一名
打ち上げ担当者、鼻先を火傷(出血あり)
以上。

■ 2002/07/23 (Tue)  嫉妬は一日二回まで
・・・・・んだよぉ。
なんでもかんでもいっぺんにかよ。
そりゃネエだろうよ。
元はオレのミスから始まったとは言え。
そろそろツケが回ってきた、ってことか?

■ 2002/07/22 (Mon)  捕食者と被捕食者
瞼を開いたまま、もう日付を2つ越えた。
女郎蜘蛛の罠に架かった獲物は、徐々に糸を巻き付けられ、生きたまま体液を吸われる。
果たして自分は獲物なのか?
ビルの眼下に広がる東京が、罠を広げた巣に見えた。
どこからともなく薫る、甘い匂いに誘われるようにして、透明な糸で巻き取られているかもしれない。
夕陽が美しい。
迫り来る夜の、危険な気配を打ち消すくらいに。

■ 2002/07/21 (Sun)  激情の罠。
どうしてやるべきことはいっぺんにやって来るんだ?え?
畳み掛けるように次から次へ。
このままだとオレの夏はどこ行っちまうんだ?
ただ暑いだけで終わっちまったりしないよな?
海に行きたい。泳ぎたい。水着が見たい。
夜空の花火も見たい。浴衣も見たい。
西瓜も喰いたい。かき氷も。
なのに徹夜で作業だなんてな。
チッ。
オレとしたことが下手踏んじまった。

■ 2002/07/20 (Sat)  紅い兎
僕らは笑いたかった。
その時計の針さえも。
額から、頬を伝っておちる。
汗が止まらない。
痛みを強く感じる。
電子の信号となって送られてくる記号も全て。
ハッキリ言って、そのタイミングは絶妙だ。

■ 2002/07/19 (Fri)  現場より。
知らなかった。
熱気が目に見えるなんて。
僕はこの目ではっきりと見た。
熱気で周りが包まれるのを。
それは言葉で説明しようとしてもしきれない。
でも見えた。
あれが熱気だ。
もしかしたらその熱気が神話を創り出すのかもしれない。
創世記の一端をこの手で。

■ 2002/07/18 (Thu)  月と稲妻。
ホントのかおはどんな?
心の門を固く閉ざしている人。
逆に常に解放している人。
または、門の開き具合を調節する人。
表の門は思いっきり開いているのに、奥の門にしっかり鍵を掛けている人。
いずれにしても、見たいのは門の奥の顔。
すこしでも覗き見たいと願う。

■ 2002/07/17 (Wed)  絵師と都市。
ぼんやり頭に終止符を。
こないだから続く頭痛は、今朝特に酷くなり、夕方まで何も出来ず仕舞い。
そんな頭を抱えたまま、トーキョーワンダーサイトへ。
そこでのライティングの講義は新鮮そのもの。
あんなにちょっとしたことで、作品の見え方が全然違うなんて。
まるで別作品のよう。
作家仲間と話したのも刺激になって、一気に目が醒める。
再起動した僕の脳は、一気に回転を始め、新世界へと誘う。
アイデアは、一気にスケッチブックに綴られる。
思いつきが大事なのさ。
その一瞬のひらめきが。

■ 2002/07/16 (Tue)  溶けた脳みそ。
仕事が遅くなった、気がする。
捗らない理由を考えても、余計捗らなくなるだけで無駄だ。
と、言うよりも、頭がスッキリしないだけだ。
なんかこう、理屈抜きで莫迦莫迦しいことしたい。
浜辺で美女と水遊び、だとか。
美女を侍らしてこころゆくまで呑む、とか。
札束を持った美女に追いかけられる、だとか。
ねぇ。
アホくさくていいだろ?

■ 2002/07/15 (Mon)  「関東ボイン連合」略して「関ボ連」
「ボインやでぇ〜」
月亭可朝の迷曲「嘆きのボイン」の、それもこの部分だけが一日中頭をまわる。
「ボインやでぇ〜」
「ボインやでぇ〜」
「ボインやでぇ〜」
もうこればっか。
ダメだこりゃ。

■ 2002/07/14 (Sun)  100の選択肢にひとつの答え。
たとえば胸の前で、両手で輪を作ってみる。
目の前に人がいたとしたら、おそらくその手の輪を見るだろう。
指をさされたり、音がした方向に自然と顔が向いてしまうのと同じように。
みんなそうやって、知らず知らずのあいだに騙されてみたり、勘違いを繰り返してる。
今日も明日も、十年後も。

■ 2002/07/13 (Sat)  その蝉は何処へ
僕は知っている。
目、耳、鼻、口、それに肌。
DNAに記録された情報。
全く違う時間と場所で、不意にそれらが一致する。
そのことに関して、説明なんて不要だ。

■ 2002/07/12 (Fri)  赤で始まり、赤で終わる。
目が覚めたら隣に美女。
なんて生活はあるハズもなく、目を開けても転がってるのはぬるくなったアイスノンくらい。
寝汗と共に起きる朝。
サエない。
どうせ暑くてやることなすこと捗らないことだし、無理して焦るのはヤメにした。
夜、見かけたのは恐竜の子供だった。絶対。
首に紐付けてた気もするけどさ。

■ 2002/07/11 (Thu)  もやしっ子、予備軍。
暑い。
暑いのを言い訳にしたくはないけど、踏ん張りが効かない感じだ。
水に飛び込みたい。
思う存分泳ぎたい。
水しぶき上げて。
歓声上げて。
脳幹から脊髄のあたりが、怠そうにそうしてくれと言っている。
あ〜、小麦色の肌になりてぇ〜

■ 2002/07/10 (Wed)  台風の夜に。
DMだとかの打ち合わせのつもりで柴田悦子画廊へ。
行ったら例によって夕方より酒盛りに。
ビール、泡盛(古酒)、日本酒(スキー正宗・満寿泉)と次から次へ。
日本酒の銘柄の珍しさもさることながら、画廊主以外はいずれも男ばかりの男酒。
画廊主もオヤヂギャグ連発で、自らを「オッサン」呼ばわり。
ある意味本格的な男酒に。
「おっぱいと掛けて、やくざの喧嘩と解く、その心は?」
「すったもんだで大きくなります。」
だってさ。
もぅ。
だから好きだよ。ここ。
この宴が美術への情熱につながってることは間違いないです。
不思議なことに。

■ 2002/07/09 (Tue)  肌を流れる青い筋。
言うまでもなく、暑い。
何かを考えようとしても、頭の中のヴィジョンは壊れたテレビのように震えだし、構築されてた何かは溶け、やがて砂嵐のように途切れてしまう。
考えようとすればするほど砂嵐は酷くなってく。
雨。
多少は頭の中の映りがよくなるだろうか。

■ 2002/07/08 (Mon)  ほしいのはそのくらい。
空気を感じてみる。
両手を前に。
掌を上に。
上に向けた掌に、神経を集中させる。
目は閉じ、掌をぐっと開く。
心静かに、感覚の全てを指先に。
そっと空気を触る。
ゆっくりと指を動かしてみる。
で。
何か感じた?

■ 2002/07/07 (Sun)  あってないようなプラン。

「ポケットを叩けばビスケットがひとつ
もひとつ叩けばビスケットがふたつ」
当たり前だ。
ポケットにビスケットを入れて叩いたら割れる。
ふたつになるのも当然だよ。
もっと強く叩いたら、きっと粉々になって数なんて数えられないんだ。
僕らは現実と妄想のあいだを儚く生きてる。
今日、ポケットの中に入っていたのは何ですか?

■ 2002/07/06 (Sat)  不器用な風乗り。
空を睨み付ける。
雲の流れる早さに苛立つ。
布に鋏を入れ、空間に新たな隙間を与える。
しかしながら焦りは筆先を狂わせ、溜息を混じらせる。
風に逆らっては撥ね返されるばかり。
慌てたって、いい風には乗れない。
解っていたって、心は波立ったまま。

■ 2002/07/05 (Fri)  夏の花。
わりと汗かきだ。
そのくせ肌が弱い。
なので、夏になるとあせもが出る。
あせもが出ると夏がやってきた気がする。
今年も夏がやって来ましたね。
夏が。

■ 2002/07/04 (Thu)  スウィッチ・オン。
今年初めて扇風機を回した日。
あまりの暑さに、無駄なことなんて一切考えたくなくなる。
頭の中にあることを目に見えるカタチにする。
余分な脂肪は燃やされ、核心がストレートにはき出される。
悪くない。
以前、2センチだった距離が2メートルになったとしても。

■ 2002/07/03 (Wed)  お茶*お茶
チャイティーごぞんじ?
チャイ、はヒンディー語で「お茶」の意味で、茶葉を手鍋に入れて水と牛乳もしくは牛乳のみで煮出すミルクティー。
インドではティータイムや食後に「マサラチャイ」が日常のお茶として広く飲まれており、町のいたるところにあるチャイの店はいつも大繁盛しているらしいです。
「マサラチャイ(インド風スパイス入りミルクティー)」のレシピ(5人分)
1.鍋に牛乳2カップと水2カップを入れて火にかけ、砂糖大さじ2〜3杯と、インディアンティー(紅茶)大さじ1杯を入れて5分煮る。
2.ティーマサラ(ジンジャー・シナモンなど6種類のスパイスをブレンドしたもの)を混ぜ、ティーカップに茶こしで注げば出来上がり。
以上、ネットで検索した結果を簡単にまとめてみました。
で、結局何が言いたかったか、って言うと、「チャイ」はヒンディー語で「お茶」。
「ティー」はもちろん英語で「お茶」。
なので「チャイティー」の日本語訳は「お茶お茶」です。
こんどメニューで見つけたらニヤリとしましょう。
今日までオレ、「チャイティー」なんて知らなかったけどね。

■ 2002/07/02 (Tue)  蒸し風呂トーキョー。
湿度。
温度。
どちらも高め。
刷毛を持ち、眼前を白く、白く、何処までも白くする。
熱は隣から隣へと伝わり、伝わる間にまた一度、また一度と上昇する。
理屈通りにはこばないことがあることを覚えておいてもいい。

■ 2002/07/01 (Mon)  大五郎ヘアはサムライヅラでご帰国。
カタツムリとナメクジ。
違いはおそらく殻を被ってるか被ってないかだけ。
専門的にはどうなのかわからないけど。
被ってないほうは、気持ち悪がられ、塩を撒かれ、被ってるほうはわりとかわいいキャラクターとして親しまれ、歌にも歌われてる。
あじさいの上にいたとしても、似合うのは明らかに殻を被ってるほう。
殻があるとないとでこの違い。
中身は同じだろうに。
今日ひさびさにナメクジを見て思ったまでです。
それはそれとして、昨日のヒーローでブラジルのストライカーは、その足にセンスが宿りすぎて頭上は少しコミカルだよね。
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