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Thinking
Old thinks

■ 2002/10/31 (Thu)  笑って暮らしたらいいんじゃない?
僕は焼き肉屋さんの中。
大勢の人間がいっせいに網をめがけて箸をのばす。
僕はおなかいっぱい。
人間、おなかがいっぱいになると悩みなんて忘れてしまうものらしい。
昨日まで何悩んでた?
その上大声で歌ったら、たいがいの憂さなんて晴れるよ。
僕らはみんな笑顔。
笑顔になれる瞬間、ってステキだよ。

■ 2002/10/30 (Wed)  行うこと、それだけ。
夜、ワンダーサイトへ。
お役人とアーティスト。
奇妙な取り合わせだ。
ルールを守る側と、ルールを壊す側。
僕らは好きこのんでルールを壊したいんじゃなくて、既成概念にとらわれない、新しいものが見たいんだ。
それは何も世の中の仕組みを頭ごなしに否定したい訳でもなく、世の中が嫌いなわけでもない。
ただ、僕らが提示することは必ずしも今までの枠組みの中では実現できることばかりじゃない。
むしろ枠組みから微妙にはみ出したところで成り立つことが多い。
しかしながらそれが独立して成立しているかと言えばそうでもなく、むしろ枠組みから派生してるんだ。
それは不器用な僕らなりの世の中への関わり方かもしれない。

■ 2002/10/29 (Tue)  湯船の中からこんにちは。
不安の海にいる。
僕は陸地を目指して泳ぎ続ける。
だけど不安の海は容赦なく僕を呑み込もうとする。
必死に藻掻くように泳ぐ僕の体力は次第に奪われていく。
波間には一枚の板さえ見当たらない。
不安の海は弱った僕を底へ、底へと誘う。
あまりの深さにどこが底なのかさえ見えないくらいの。
不安が僕を包む。
頭の先まで包み込むのにそう時間はかからない。
静かに不安に呑み込まれていく。
目を覚ますと其処は湯船。
沈没か・・・・。

■ 2002/10/28 (Mon)  今日もまたこんなことで。
久しぶりにあった人によく言われること。
「大人になったねぇ。」
「前より大人に見える。」
「大人っぽい。」
言い方は違うけど、内容は同じ。
僕、これでも26歳の男子ですよ。
成人式はだいぶ前に済ませましたよ。
なのに何で今更・・・・。
僕は今までそんなに頼りなさげだったのか。
それともよっぽど子供っぽく見えていたのか。
はたまた精神的に成長してなかったってことか。。。
相手の何気ない一言で一々引っ掛かっちゃう僕。
ありがたくお褒めの言葉としていただいておけばいいんでしょうね。きっと。
このへん僕のイヤな部分です。とっても。

■ 2002/10/27 (Sun)  眠りの海から。
僕にしかできないこと、って何だろう?
僕の立ち位置。
関わることで、その場に熱が生まれる。
その熱の質はどんな?
どんな熱を生み出すかは自分次第。

■ 2002/10/26 (Sat)  物語のデバイス。
お昼から松本邸へヴィデオ編集に。
僕のテンションは上がったままの作業。
飲み屋の勢いそのままでした。僕だけ。。。
そんな僕に惑わされながらも、松本さんのおかげで作業は無事終了。
でも、どうせ作業するなら辛気くさいより楽しい方がいいでしょ?ね!
しかし、寝ずに動き回ってると正直しんどいってば。。。
全ては自分の所為だけど。

■ 2002/10/25 (Fri)  酒呑み秋の陣。
酒が入り始めたのは夕方5時。
その時僕はまだ画廊でした。
僕は僕で、やらねばならないことがあったので、ちょっとのつもりでした。
でも、ちょっとで済まなかったのがこの日。
楽しく話してたら、帰るタイミングを失う。
アートを数学的に捉える。またはその逆。
そんな話に始まって、熱い議論が交わされる。
その後、ギャラリーバーに場を移し、ハナシはもっと深いところへ。
勢いがついたところで下北沢へ。
コアなお店へと連れてってもらう。
まずは妖しげな屋台街のおでん屋で、アセロラハイとおでんを。
健康にいいのかどうか微妙なピンク色と甘さに酔う。
さらにビニールの暖簾をくぐってカウンターバー。
意外なことに、ここで美味しいうどんが食べれるなんて。
このへんになると、僕はもうすっかり気持ちよくて、夢見心地のまま杯を重ねる。
最後の店を出たときには、すっかり世界は明るくて、家に帰ったのは朝の9時過ぎ。
いったい僕は何時間呑み続けてることやら。
人でなし、です。完全に。

■ 2002/10/24 (Thu)  赤と黒、それに扉。
上野へ。
国立西洋美術館(http://www.nmwa.go.jp/index-j.html)にてウィンスロップコレクション展を見る。
19世紀の絵画が中心なのだが、挿し絵に興味をひかれる。
現代にこんな装丁があったらカッコイイのに、なんて思いながら。
21世紀の僕らはもっとカッコイイものを創りたいもんだ。
それはさておき、入場時間が閉館時間近かったものだから、一枚一枚の絵画をじっくり見れなかった。残念。
それでも僕が本日最終の鑑賞者になってしまった。。。
僕の後ろからは作品の脇に膝掛けかなんかして座ってる、スタッフのお姉さんたちが一斉に仕事を終えて出て来るのみ。
僕はその勢いに押し出されるように美術館を後にしたのでした。
そのあと僕が向かったのはドイツ文化会館(http://www.goethe.de/os/tok/jpindex.htm)。
リヒトシュボルト(http://www.lichtsport.de/)というドイツのVJ集団のレクチャー&パフォーマンス。
その瞬間瞬間を切り取り、それをループさせることによって生み出される熱。
これは僕も共感する部分が多い。
刹那の熱、みたいなものに惹かれる。
実際にパフォーマンス中の手許を見せてもらえたことで、参考になる部分が山ほどあった。
僕らもやらねばなるまい。空間に熱を創り出さねば。
熱を生み出す下準備、積極的にやりましょう。

■ 2002/10/23 (Wed)  日常のかけら。
なめくじのように。
どこまでもゆるい1日。
親は旅行中なので自炊。
どうしてひとりで料理を始めるとひとりごとが増えるんだろ。
世の中の主婦もこんな感じなんだろうか。
冷蔵庫を開けては、「そう、これこれ。」「あ〜、こんなんあったか。」「お、これ使ったらいいねぇ。」なんて。
で、調理を始めたら始めたで、「そぉそぉ、このタイミング。」「もう一味だな。これ。」「この器があうよな。うん。」とまぁ、ずっとひとりで言いながら。
他のことやってる時にはここまで独り言なんて言わないのに。
まぁ、いいか。

■ 2002/10/22 (Tue)  僕は宇宙でも駆け回れるのさ。
朝から体調は絶不調。
声なんかも出ない感じで。
ただ寝込んでる訳にもいかず、気合を入れ直してワンダーサイトへ向かう。
夏から走り続けた展示の片づけ。
展示に使っていた竹をバラしていると、あれこれ思い出す。
竹を取りに行った時のことやら、この展示かけた気持ちなんかを。
まるで女の子のようなおセンチぶりで。
外見は男で、心は女。
・・・だとするとオカマじゃん、僕。
ただ、オカマちゃんと僕との決定的な違いがある。
オカマちゃんが好きなのは男の子。
僕が好きなのは女の子。
ここが違うのさ!いぇ〜い!!
う゛ぁぁ。やっぱ体調悪いや。。。げふっ。

■ 2002/10/21 (Mon)  軸に。
喉の痛みは放っておいたら更に酷くなってた。
咳が止まらない。
それどころか寒気はするわ、腹は痛くなる。
何をするにも捗りゃしない。
こんなしょぼくれた感じではいかんのじゃ!

■ 2002/10/20 (Sun)  次のステージが僕らを待ってる。
展示最終日。
夏に始まったこの4ヶ月に渡るプロジェクトもひとつの区切り。
正直、この夏を振り返ると感慨深いものがある。
出会い、そして徹夜。また徹夜。体力の続く限りの徹夜。
とにかく必死に走った。前へ。一歩でも前へ。
どこに辿り着くかなんて考えもしないで。
展示は終わっても、これが僕らの終わりなんかじゃない。
ひとりはイギリスへ旅立ち、僕らは此処日本で走り続ける。
ぼんやりなんて、してる場合じゃないんだぜ。

■ 2002/10/19 (Sat)  熱量創造器。
松本さんのVJライブへ。
もちろん舞台の上のバンドも、そこに映し出されていく映像もカッコイイ。
いい感じ。
そして、今回期待してたこと、それはVJをする松本さんの動きそのもの。
非常にトリッキーな指先の動き。
そしてあくまでも自分のテンポで身体をくゆらせ、目の前に独自の映像世界を創出していく。
正直言って、他バンドのステージとは比べものにならないくらい洗練されたステージ。
世界は熱と共に創られる。
僕らはその熱で交歓する。

■ 2002/10/18 (Fri)  月まで走っていってやる。
僕らはサッカーのボールのようなもの。
蹴られて蹴られて、何処へ転がるかわからない。
時にはゴールに転がることもあるだろうし、フィールドから逸れることもあるだろう。
それでも僕らはゲームの中にいる。
そのことを楽しまなくちゃソンだろ?

■ 2002/10/17 (Thu)  ソンはさせない。
一日あれば思ったよりあちこちに行ける。
そう言えば、以前はもっとあちこち行ってたっけ。
外はいいなぁ。外は。
たくさんのものを見るとたくさんのことに気付く。
アイデアや、ヒントになるものでいっぱいだ。
思わぬところに発見が転がってる。
でも自分の弱さにも気付く。
意気地のなさにも。
つくづく感じる。
僕はここままじゃいけない。
もっと気持ちを言葉にのせなくては。
時間がかかってもやらなくては。

■ 2002/10/16 (Wed)  黄色い夢を見ませんか?
調べものに耽る。
調べものの難点は、途中で目的のものと違ったものが見つかること。
違ったものが見つかったら見つかったで、放っておけばいいものを、いちいち横道に逸れてしまう。
で、本来何を調べていたのかを見失い、重要性の低い方へ低い方へと流れていく。
結局いつまで経っても調べたいものには辿り着かない。
目的よりもその途中が楽しい、ってことはよくあるよね。。。
ねっ!

■ 2002/10/15 (Tue)  草臥れて寝るだけの寝床なんてまっぴらさ。
今、僕の仲間はイギリスで闘っている。
遠く離れた土地で、異国の言葉を必死に操りながら。
まだイギリスに発って1ヶ月も経っていないと言うのに、正面切って異国の文化と向き合おうとしている。
正直、それは僕にとって羨ましい。
憧れですらある。
一方、僕は此処日本の地で何と闘っているんだろう?
自らの言葉が通じる環境にも関わらず、その武器を、道具を使いこなせてない。
背負うべきハンディなんて何もない筈なのに。
僕が今出来るのは、足にマメを作ることだけ?

■ 2002/10/14 (Mon)  呪いの館に祝い冠。
横浜へ。
目的は景山さんのやってる「街頭芸術横濱」を見るため。
会期が今日までなので、朝からみんなで出かける。
舞台となるのは伊勢佐木モール。
まずは景山さんに今回の展示のいきさつなんかを聴かせてもらう。
その何事にも挑んでる感じがイイカンジ。
街のエネルギーと相俟って面白い。
そして僕らは街へと向かう。
そこで見たのは街そのもの。
アートそっちのけで街に見入る。
街は、今までに見たことのない強烈なエネルギーを発してた。
ちょっと路地に入ると妖しい魅力を放つ店、店、店。
昭和初期な雰囲気に多国籍を取り混ぜた猥雑な空間。
初めて本物の横浜を感じた気がした。
できれば時間をたっぷりとってもっとこの空間を味わいたかった。。。
夜、この街はどうなるのか?
嗚呼、気になる。。。
あ、いけねっ。アートを、、、、。

■ 2002/10/13 (Sun)  補導少年のマーチ。
海上自衛隊に入隊した友達が、今日は久しぶりにシャバに出て来るというので会うことにする。
待ち合わせの場所に向かうと、相当遠くからでもその友達を見つけることが出来た。
そう、彼は制服姿。
どこから見ても自衛官。制服制帽でピシッとした姿勢。
そして僕はいつもの格好。テロッとした感じで。
この不思議な組み合わせと言ったらない。
すれ違う人たちの注目を集める結果となる。
まず視線は、制服姿の友達に。そのあとで必ず僕と見比べるのだ。
この人は何?
そんな表情で。
自衛隊の制服は目立つ。で、その横で笑ってるこの男は???
過ぎゆく人たちの頭上にクエスチョンマークが並んでく。
自衛官の友達をチラ見。そのあとで僕をガン見。
気持ちは分かるけどさ。。。
神保町・お茶の水方面の皆様!僕はアーティストです!!
ま、パッと見てわかるわけないか。
見てわかりやすい職種と、一番わかりづらい職種が並んで歩いてるんだもんね。
でも、自衛官の友達も、交差点で信号待ちをしてた時、警察官と間違われて道を尋ねられたりしてたけど。
そんな珍道中です。

■ 2002/10/12 (Sat)  kiss or die.
失ってない?
想像力を。
日本には伝統的な色の呼び方がある。
グレーだけでも、利休鼠、素鼠、藤鼠、梅鼠、葡萄鼠、納戸鼠、鈍色、鳩羽鼠、橡、根岸色、青鈍、皀、、、。
文字を見ただけでも、グレーの違いが想像できる。
ま、読めないのもあるけども。。。
グレーを見てグレーとしか言えない今。
僕らの頭にも想像力は残っているハズなのに。
能力は使わなかったら退化する。
色の呼び方ひとつとっても、機能や利便性を追った所為でゆとりや楽しみを失ってる気がする。
もっと日常の中で想像力を働かせたい。
きっと能力は磨かれるのを待っている。

■ 2002/10/11 (Fri)  駄々ッコ気分。
座ってじっとしてるのは苦手。
どっちかっていうと体動かしてた方のがイイ。
てゆうか動かしたい。
ずっと座っての作業が腰に痛い。
痛みが全身に広がって、身体が痺れる。
大の字になって空を見上げてみる。
こんなに天気がいいのにねぇ。。。

■ 2002/10/10 (Thu)  頭上に太陽、心に夢。
早起き。
ワンダーサイトで展示中のモニタを返却せねばならないため、代わりに松本さんのモニタを急遽使うことに。
で、朝から松本邸に向かう。
ぼんやりと運転してたら、松本邸を通り過ぎる。
だいぶ通り過ぎて気付いたものだから、予定の時間に遅刻。
またやってしまいました。。。
遅刻を詫びつつ、松本さんとモニタを乗せて、一路ワンダーサイトへ。
もちろん、ワンダーサイト着も遅刻。
ひとつが遅れると次々と遅れる。
それでもモニタ取り替え完了したのは、まだ午前中。
だいぶ一日が有意義に使えそうだ。
やっぱり生活は昼型に戻したいなぁ。。。

■ 2002/10/09 (Wed)  うまくいったりいかなかったり、それでも議論は続く。
不思議なもので、電話で話すことは出来ても、留守録に向かって話すのは苦手だ。
正直、苦手どころか、話せない。
そのひとりで喋ってる感がイヤなのだ。独り言みたいで。
相槌だったり、間合いだったり。微妙な空気感。要するに反応が欲しい。
ひとり突っ込みをすればいいのか、ボケたらいいのか。
瞬く間にいっぱいいっぱいになっていく。
で、結果どうするか。
切る。
通話終了。
いや、正確には通話してないけども。
要するにかまって欲しいんでしょうね。僕は。

■ 2002/10/08 (Tue)  太眉と牛舌。
肩に激痛。
右手がマトモに使えない。
原因はなんとなくわかる。
その体温も含めて憶えてる。
そろそろこの痛みも2ヶ月になる。
右肩の痛みはじっとしててもこらえがたい。
それでも痛くないフリをしてフットワークよく飛び回る。
とにかく闘わなくてはならない。
どれだけ絶望の淵にいようとも這い上がらなくては。
そのためにひとつでも多くのものを、ことを吸収しようとする。
どんな些細なことでもいい。
藁にも縋る思いで必死に喰らい付く。
自分の限界なんて、考える必要はない。
すぐに結果は出なくとも、必ず何かを掴んでやる。

■ 2002/10/07 (Mon)  Don't be cruel.
気付くと2日3日なんてあっという間に過ぎる。
一週間がいつ経ったのかもわからない。
めずらしく用事が早く片づく。
誰か掴まえて呑みに行きたいとこだけど、携帯を手にしただけで、再び鞄に戻す。
くすんだテンションでは楽しめない。
気になることが多すぎる。。。
こんなんで明日から闘えるんだろうか。。。
嗚呼。

■ 2002/10/06 (Sun)  器用になる薬の売場を知っていますか?
エンドロール。
頭の蠅を追うために汗をかく。
汗をかけば限りなく白色に近づけるはずだった。
けれど雲は朱色掛かった灰色のまま。
汗をかいても色は一向に褪せていかない。
扉を開いて光を見た後で、再び扉に閂を懸けるのは酷すぎる。
杜撰だった。
始まりも過ちからだった。
過ちを修復しようと、また過ちを塗り重ねる。
まだ汗をかき足りない。
白色には近づけない。
涙にならない言葉を、電気信号に置き換える。
波形は乱れたまま。
指先に残した感覚に昔日の面影を見る。
体温は上がっても、まだ色褪せない。
急に白色になんてならないことは知っている筈だけど。

■ 2002/10/05 (Sat)  we are tight.
世間は案外狭い。
あっちこっちがリンクしてる。
いっぺんそれを表とか図にしてみると面白いかもしれない。
きっと線と線が複雑に絡むことでしょう。
そんなワケで、今日は行く先々でその人間模様を踏まえつつ、ひとしきり盛り上がる。
人とお話しするのが楽しい。
なので予定してた行動はちっともこなせなかったけども。
それはそれで満足です。
最後に足を踏み入れたのは、例によって柴田悦子画廊。
1975年生まれの僕以外は、みんな1960年生まれという不思議な状況。
そんな十数人に囲まれて呑んでいることそのものが可笑しくて、何を聞いても話しても面白くてしょうがない。
そして次々と空いていく酒瓶に、僕はしあわせでいっぱいなのでした。

■ 2002/10/04 (Fri)  わんぱくざかり。
展示準備のためにワンダーサイトへ。
ちょこっとだけ作業をして、世田谷美術館のレセプションへ向かう。
作家の脇田和氏はご高齢ながらエネルギッシュな制作ぶりを発揮。
僕もあんなふうに歳を重ねられたらいいと思う。
僕が無事に生きてれば、のハナシだけど。
緊張には弱いご様子で、大勢を前にしての挨拶では言葉を詰まらせておいででした。
去年、ご自宅のアトリエに遊びに行ったときには、たくさんの有益なおハナシを聞かせていただいたんだけど。
それにしても会場は年上の方ばかり。
たまに見かける若そうな人でも、どうオマケしても30代、ってとこ。
なにせ会話のネタは、入院しただの手術しただのって言う病院話ばかり。
20代の僕には相づちすらうてません。
そんなリアクションのとりづらい時間を過ごしたアトは、再びワンダーサイトへ。
松本さんと合流して明日から始まる展示の最終チェック。
そして共に石焼きビビンバを食して家路に就いたのでした。

■ 2002/10/03 (Thu)  それでも僕は片づける。
雑事、ってのは片づかない運命にあるんだろうか。
そして気分も緩くなりがち。
ひとつ片づけてはふたつくらい思い出す。
たとえクタクタになって片づいたとしても、それはあくまでも雑事。
さほどの充実感もない。
この何とも言えない、中途半端具合がキライだ。
スッキリしない。
とかなんとか言ってるうちに夜。
片づいたのは何?

■ 2002/10/02 (Wed)  粘着気質。
台風一過。
今日も設置替えに励む。
と言うより、新たな設置だ。
3階にあったときよりも刺激的にせねばなるまい。
だが、どうもしっくりいかない。
時間ばかりが過ぎる。
疲労が全身を襲う。
考えることなんて出来やしない。
感覚で、勘で、無心に手を動かす。
意外にも、出来上がったものの評価は高かった。
自分ではそうでもない気がするが。
でもやれるだけやったのは確かだ。
作業が終わったあとの視界はぼんやり白みがかって、もう力は入らない。
帰り道、メールの着信で目が覚める。
内容に疲れも吹き飛ぶ。
それにしても、横にセラピスト置いて生活したい感じです。オレ。
かなりやられてるので。

■ 2002/10/01 (Tue)  呼ばなくてもいいのに嵐を呼ぶ男。
危機一髪。
前日に引き続きレッカーされるところを寸止めで難を逃れる。
よくないことは続く、そんな読みは的中した。
的中しても嬉しくないけど。
レッカー車と婦警さんの間で引きつりそうな作り笑顔。
そんなワンダーサイトでの展示替え。
もちろん外は台風。
「戦後最大級」なんて修飾語のついた、とてつもなくスゴイやつ。
休憩しようとジュース買いに行っただけでずぶ濡れになる。
そして僕はひとり、3階の展示をバラして2階に組み替える。
万が一、都庁から連絡があったらその時点で館は閉鎖して退去。
まるで小学校の集団下校一歩手前のような状況で、黙々と作業は続く。
最近の不運ぶりも台風と一緒に吹き飛ばしてほしい。。。
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