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Thinking
Old thinks

■ 2002/11/30 (Sat)  ピンクのエッジ。
これを最後の悪あがき、とでも言うんでしょうかね。
映像の組立を急遽変更。
改めて編集し直す。
時間の許す限り、よくなるほうへ。
ディスプレイとにらめっこ。
で、この作業、明日の入り時間に間に合うの?

■ 2002/11/29 (Fri)  妖怪辞典。
僕は妖怪ではないのだけど、妖怪人間くらいではあるのだそうな。
もう、ここに至っては眠らなくても平気。
そんな妖怪人間不眠症。
不思議なことにちっとも眠くならない。
ダルくなることもなく、夜を越える。
さぁ、ここからもうひとしごと、やってしまおうか。

■ 2002/11/28 (Thu)  内燃機関の唄。
寝付かれない。
もう興奮が始まっているのだろうか。
きっと寝床に就いたところで、自分の鼓動で目は冴える。
手を動かす。
そうすることでしか不安は打ち消せない。
作業は続く。
再び膨らみ始めた熱に衝き動かされるように。

■ 2002/11/27 (Wed)  流した血の色に。
この期に及んで調べモノ。
可能性を探るために。
限られた時間と限られた素材の中で、最大限の効果を引き出すこと。
ここ数ヶ月でその能力は少しは身についただろうか。
この際、理屈は抜きで実践あるのみ。
どんな要因も受け容れて。
最後に信じるのは自分がそれを望むかどうか。

■ 2002/11/26 (Tue)  闇夜の勾配。
新世界を覗くのは楽しい。
不安よりも期待が上回り、興奮が大脳と頭蓋骨の隙間を駆け巡る。
もう時間を読むのなんて止めよう。
ただその世界に潜り込むだけ。
深く深く、どこまでも奥へ。

■ 2002/11/25 (Mon)  ひともじの惑星。
その言葉に僕は応えられなかった。
どんな言葉を返したらいいのか、すぐには思いつかなかった。
何度も頭の中で言葉を反芻してはそれを打ち消す。
時間ばかりが過ぎていく。
明日までに答えは見つけられるのだろうか?

■ 2002/11/24 (Sun)  最愛のスピカ星人。
結局の処、僕はオーディエンスを愛してる。
オーディエンスに嘘をつくこともできなければ、裏切ることもできない。
オーディエンスの為なら。その言葉で僕はどんな苦労も厭わない。
無上の喜びを。ただ無上の喜びをオーディエンスに。
唯一殺してしまいたいのは満足を知らない僕の心。

■ 2002/11/23 (Sat)  彗星の呼吸。
手に脳。
考えるのは手。
判断するのも手。
手で感じてひたすら手を動かす。
頭上には風。
白と黒とで出来た渦を追いかける。
流れたのは時間。ささやかな熱の鼓動。

■ 2002/11/22 (Fri)  時間の淵に。
映像のレンダリングも55時間目。
ようやく残り2分の表示。
ここで・・・・。
エラー発生!!
僕は2日以上も何をしてたの?
そして不調だったマックの一台は立ち上がらなくなり初期化の道へ。
踏んだり蹴ったりってこのことかね?
たまらんわい。
頼むで、しかし。。。

■ 2002/11/21 (Thu)  ないものねだり。
どんだけ画面を睨んでも、進まないものは進まない。
映像のレンダリング時間の長さには閉口。
新しいマックが欲しい。。。
切実に。

■ 2002/11/20 (Wed)  やれやれ。
苦しくったってぇ〜。悲しくったってぇ〜。
アートの中では平気〜なの〜。
アタシ負けないっ!だって男の子だもん!
それでも作業はちっとも進まない、と。

■ 2002/11/19 (Tue)  仮の宇宙。
とりあえず。
あまりいい意味では使われないかもしれないけど、僕は、とりあえずが好き。
何でもとりあえず、やってみる。
とりあえずやってみないことには何もわからないし、何も進まない。
とりあえずやってみたことが正解だったりもするし、とりあえずやってみたことが失敗のこともある。
でもそれは直せばいい。
とりあえずやってみなかったら正解か不正解かはわからない。
とりあえずやってみて命を落とすことなんてそうあるもんじゃない。
なら、とりあえずやってみたほうがいい。
とりあえず、やったらいいじゃない。

■ 2002/11/18 (Mon)  知らないことは聞いてみましょう。
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに。おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると川上から大きな桃が、どんぶらこどんぶらこ・・・・・。
ご存じ「桃太郎」の冒頭。
でさ。
山へ芝刈り、って何?!
こないだ僕はこれを友人に聞かれて答えられませんでした。
だって山で芝は見たことないもの。
芝を見たことがあるのは、お金持ちの家の庭とか、公園とか、競技場とか。
いずれも平地。。。
当時は山に野生の芝が生えてたんだろうか?
てゆうか野生の芝、ってあるのか?
いや、当時は空前の蹴鞠ブームでも起きて、山の中にも蹴鞠競技場をつくっていたのかもしれない。
おじいさんは、そこの芝生管理者。
で、解決したかと思いきや、当時芝刈り機はまだ開発されてなかったんではないだろうか?
確か、絵本なんかではおじいさんがカゴを背負ってた気がするぞ。
う〜ん。
何だ?山へ芝刈りって?
この疑問が残ったままだったのが今日、母親によってあっさり解決。
どうやら[×芝刈り][○柴刈り]らしい。。。
おじいさんが刈りに行ったのは「芝生」ではなく「柴」。
「柴」は小型の灌木のことを指すらしい。
なるほど、ならばカゴも使うし山に行く必要もあるわけだ。
26年目にして、親から子に伝わる桃太郎の真実。
みんな知ってた?

■ 2002/11/17 (Sun)  赤いカプセル。
毎日がお祭りだといい。
悲しみをすぐに乗り越えられるといい。
少しばかり強引に走れるといい。
限界を自分で決める必要なんて、無い。

■ 2002/11/16 (Sat)  ゲイ祭り?
誘われるままにパーティーへ。
到着すると、そこはすっかり熱の渦。
いい感じで呑みスタート。
と、気付くとおかしなトーク。
おねえ言葉で話す男性の多いこと。
お、おかま?!
新宿2丁目でもないのに、このおかま指数の高さ。
トークの楽しいこと楽しいこと。
朝まで生おかま。
こんなイベントもいいやね。
いや、別におかまフェアではないんだけども。
たしかフツーのパーティーだった・・・・・はず。
でも何の集まりだっけ、これ?
まぁ、いいか。
と、僕はノーマルです。念のため。
そっちの業界では「ノンケ」とか言うらしい。。。
勉強になりますわ。うん。

■ 2002/11/15 (Fri)  少しだけ泣いてもいいですか?
映像のシステム増強のため、マックを借りに稲城へ。
都心よりも寒暖の差が大きいらしく、紅葉がえらく綺麗だった。
僕はだいぶゆとりを無くしていることに気がついた。
いっぱいいっぱいになってた。
それを思い知らされる。
そんなのんびりした時間も束の間。
いつもの場所に戻れば、再び焦燥感に襲われる。
心の澱は、消えてない。

■ 2002/11/14 (Thu)  自分を見失わない為に。
時間が欲しい。
印象に残る時間は生きてる時間の中で、ごく僅かかもしれない。
人は死の瞬間に、人生を走馬燈のように振り返るという。
その走馬燈に映し出される時間の帯。
その一部が欲しい。
誰かの想い出の一部。
その時間を創りたい。

■ 2002/11/13 (Wed)  140枚の現実。
銀座の駅を降りると目の前には事故現場。
道の真ん中には凹んだ紅いワゴン。
ショーウィンドウに突っ込んだ銀のベンツ。
銀座の真ん中で起こった出来事に、自分の目を疑う。
現実は、思いもよらない光景を目の前に映し出す。
夜、ひとり表参道を歩く。
僕は木の葉の間から見える夜空が気になって、上ばかり見て歩く。
もっと他に見るべきものもあっただろうに。
それもまた現実。
帰りに食べた餃子はあまりに美味しかったので、三皿いただいてしまいました。
結局この現実が一番いいや。
ごちそうさまでした。

■ 2002/11/12 (Tue)  この惑星の境目で。
窓の外が朱色に染まってた。
あまりの美しさに、僕は狂気すら感じた。
慌てて外へ走り出した。玄関を開け放ったまま、茜色の方へ向かって。
建物と建物の間からこぼれる緋色に心まで染まっていく気がした。
勢いで登ったマンションから富士山。
儚い世界に泳ぐ。

■ 2002/11/11 (Mon)  僕の電池。
手を、体を動かす。
そうすることでイメージが膨らむ。
それがどうなるか、どんなカタチとなってあらわれるのかなんてわからない。
ただ、動かないことには何も見えない。
きっとあの力は理屈じゃない。

■ 2002/11/10 (Sun)  有栖川の夕陽。
前の晩、うまく話せなかったことを改めて話す。
僕は僕で、考えがまとまったつもりで話していたけれど、話せば話すほど話はすっかり霧の中へ。
僕自身がはっきり見えてないヴィジョンが、相手にはっきり伝わるはずがない。
自分の悩みや不安がそっくりそのまま相手に伝わるだけ。
不甲斐ない自分が悔しい。

■ 2002/11/09 (Sat)  たからもの、って知ってる?
それは携帯の故障で始まった。
ひょんなことから、今はもういないあのコのいた街へ。
街は昔と変わってなかった。
踏切も。交番も。商店街も。
僕はもう、あのころの僕ではないはずだけど。
故障した携帯は諦めて、携帯の機種変更。
変更手続き中、いつもはほったらかしにしてる携帯も、手元にないと意外とさみしいもんだ。
新しく手元にやってきた携帯は、充電不足。電池残量は限りなくゼロに近い。
メール数通出したところで「充電して下さい」の表示。
これからみんなで集まるのに。
ふだん当たり前にあるものが、突然使えなくなったとき、僕らはうろたえる。
なんでもそう。無くしてからじゃ遅いのに。

■ 2002/11/08 (Fri)  星のかくれんぼ。
線を引く。
どこに線を引くかは自分の意思だ。
その線で、世界に境が生まれる。
それは何かと何かを分けるのではなく、微妙なズレをつないでる。
そこに新しい世界が垣間見えるかもしれない。

■ 2002/11/07 (Thu)  猫雲。
手を動かし始めると、動かしただけイメージが溢れ出す。
次々にやってくるアイデアに、僕の技術はついてこない。
ひたすら手を動かして、思い描いたヴィジョンを目の前に再現しようとする。
それでも新しくイメージが湧いてくる。
そのイメージが逃げないように、必死に追いかける。
新しい領域に走って行かなくちゃ。

■ 2002/11/06 (Wed)  ドッグレース始まる。
映像のためのイメージ共有。
アイデアは膨らませるだけ膨らませた方がいい。
言葉と言葉。
其処に熱が加わる。
僕らは走り始めた。
行ける処以上に行こうぜ。

■ 2002/11/05 (Tue)  鉄人をひろったよ。
遠足を待ちきれない子供のように。
そんな気持ちで寝れないの、って佳いじゃない。
ドキドキが抑えられなくて、リュックの中身を出してはまた入れ直す、そんな感じ。
明日の天気が気になって、いつまでも夜空を見上げたりなんかして。
で、余計ワクワクして寝れない、みたいな。
よくない?そういうの。

■ 2002/11/04 (Mon)  恋した相手のための風景。
新しいフィールドを見るために動き出す。
動き出したらもう、立ち止まったり引き返したりはできない。
其処に見えるのは怖れ。
目に見えない恐怖は、僕らに想像力を与える。
不十分な情報。未知の領域。
僕はまた、全身を感覚に変える。

■ 2002/11/03 (Sun)  朱色の惑星。
鮮やかなヴィジョン。
耳に届く響きを目の前の現実に変える。
手を伸ばせば届きそうな程の、あまりにもリアルな夢に世界は歪む。
窓の外の光も湾曲してやって来る。それが錯覚だとしても。
捜してたのは明日?それとも十年後?
触れ合っただけで人を幸せにできるだけの才能が欲しい。

■ 2002/11/02 (Sat)  頭上に太陽。
時差生活。
きっと朝早く起きて時間を使った方が有効に1日を過ごせるんだろう。
でも、朝早くに寝てたらそうもいかない。
う〜ん、がんばれ、僕。。。

■ 2002/11/01 (Fri)  今夜宇宙の片隅で。
野に放たれた酔いどれ。
連れられるままに霞町のカフェバーへ。
いい具合にウォーミングアップ。
アル中の酒、ブラックルシアンから始めたりなんかして。
その勢いで、宮益坂の隠れ家っぽいバーへ突撃。
こりゃ、外からは気付かない。
細部まで作り込まれた空間で、ゆったりと美味しいお酒をいただく。
とってもいい気持ち。
揺らげるだけ揺らいだあとは、〆として富ヶ谷のバー。
これがまた僕の好きな空間。
いい人と、いい空間との出会いは突然だ。
あとはもう、その場にいた人たちと心ゆくまで呑む、と。
ウチについたのは結局明け方。
うん、いい感じ。
感覚のおもむくままにいったっていいんじゃない?
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