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Thinking
Old thinks

■ 2004/05/31 (Mon)  待チ文、来タル。
帰ってみると、ロンドンからの1通の封書。
とうとう来たか、といった感じで、さほどの期待はしていなかった。
きっと以前と同じ通知だろうな、と。
でも中身が少し厚い。
思い切って封を開けると英文の書類数枚。
申請していた助成が受けられるとの知らせ!
正直、小躍りして喜びたいところだけど、ロンドンでの展示へ向けて、まだ準備の途上。
でも確実に、前進中。
小さくガッツポーズ。

■ 2004/05/30 (Sun)  夏気分。
予想に反して暑い。
暑さがピークに達する前に、午前中から制作。
で、昼の暑い最中は、絵の具の乾きを待ちながら読書、、、と思ったら、結局夕方まで読書。
読書は読書で実のあることだけど、、、ちょっぴり喪失感。。。
余裕がないやらあるやら。。。

■ 2004/05/29 (Sat)  持久戦。
ようやく制作の時間。
が、暑さにはかなわない。
お昼過ぎには休憩。
涼しくなってきた頃に、ようやくても頭も動き出す。
夜は近所を散歩。
制作に向かうには気持ちもフレッシュでないと。
寝る前にはもう、手も足もガクガクです。

■ 2004/05/28 (Fri)  開閉音と共に。
恵比寿にて講座の前に、新作のための取材。
人は知らず知らずのうちに、歩く場所をゆるやかに決められている。
案内版に沿って人は流れてゆく。
立ち止まってみると、いかにも不自然だ。
その場に立ちつくすうち、雑踏の中にも風の音があることに気付いた。
街にも、風が吹いている。

■ 2004/05/27 (Thu)  早く、早く。。。
眠いっ!
というわけで、朝起きて作業をしようと思っていたものの、どうも効率が良くなさそうなので、も一度しっかりと昼寝。
やるべき作業は非常にたまっているのだけど。。。
午後から一気呵成に作業だ。
余裕も少なめだ。。。

■ 2004/05/26 (Wed)  ポニーめぐり。
トーキョーワンダーサイトにて行われていた「calling」。
この展示で永岡くんは大量のワラを使った展示をしていた。
で、その大量のワラの撤去を手伝うべく2tトラックの運転を引受ける。
ここ東京ではワラはなかなか手に入らない貴重品。
せっかくのこの大量のワラを廃棄処分にしてしまうのは忍びない、というか廃棄すれば、廃棄のためにお金がかかってしまうここ東京。
再利用の道を模索して行く中で浮かび上がったのが、この日ワラを納入することになった動物公園。
動物公園でもなかなかワラは手に入らないらしく、代替品として木製のチップを使っているのだとか。
で、板橋のふれあい動物園、目黒の碑文谷公園、さらに相模原の麻溝公園へとワラを納入。
途中、板橋でワラを納められなくなりかけたり、碑文谷では実家に近いこともあって両親に遭遇したりとハプニングもあったりしたものの、最終の麻溝公園まで無事、ワラを納入終了。
朝から始まった、ワラ納入珍道中も戻ってみればすっかり夜。
にしても、どこの動物公園のスタッフも、心暖かい人たちばかりで、こんな人たちに動物たちが世話をされているかと思うと、何だか心がホッとします。
レンタカーの2tトラックを返した後は、おつかれさん会。
体を動かした後のお酒はうまい!

■ 2004/05/25 (Tue)  鑑賞みっちり。
東京都現代美術館へ。
まず見たのは常設展「日本の美術、世界の美術−この50年の歩み」。
おそらく良質なコレクションが、やや不便なこの場所に展示されているのはもったいないと思う。
とは言え、都心にはそれだけ広い場所も少ないとは思うけど。
次に「YES オノ・ヨーコ」展。
今までこの人の作品にほとんど興味はなかったのだけど、あらためて見て(というか参加して)みて初めてその面白さに気が付いた。
自分自身、目から鱗の思いだ。
そして最後に「再考 近代日本の絵画」を見る。
これは先日、東京藝術大学美術館にて第一部を見た、続きの第二部。
写真などで一度は見たことのあるような作品ばかり。
一堂に展覧されている様は壮観そのもの。
にしても、いっぺんに見ると最後のほうはもはや、作品がちゃんと目に入らない感じで、、、残念。

■ 2004/05/24 (Mon)  ヤママユガ科。
実家にて先日捕獲したと言う、オナガミズアオを見る。
幸いなことにまだ生きていた。
さすがに、思わず電話してしまう気持ちもわかるほど、大きいし奇麗な蛾だ。
この世のものではないみたいな美しさ。
にしても、ウチの親はよくこんなものを捕まえたものだと。。。
ビニール袋にたくさん卵を産みつけてた。
この蛾がたくさん出てくるかと思うと、、、すこしコワイ感じがする。。。

■ 2004/05/23 (Sun)  誕生日を祝う。
朝からおもてなしのための準備。
ケーキを求め、部屋に飾る花を探し、ごちそうを作る。
部屋を掃除し、花を飾り、灯りをともす。
お酒を注ぎ、宴の始まり。
最小の単位の、最大のお祭り。
人を嬉しくさせることは、自分自身の喜びでもあります。
おめでとう。

■ 2004/05/22 (Sat)  早送り。
何をした、と、取り立てて大したことはしてないのに、夜がやってくる。
絵を描き上げた時の、充実感のようなものがない。
ひたすら手を動かし、予定通り作業をしている。
でも何か物足りない。
時間だけがあっという間に過ぎてゆく。
1週間は、どこ行った?

■ 2004/05/21 (Fri)  滅びの美。
シモキタで、以前からの懸案であった本棚を買って、そのまま車で世田谷美術館へ。
「宮本隆司(http://www.taronasugallery.com/art/ryuji-miyamoto/career.html)写真展」のレセプションに。
この写真家の名前は一応知ってはいたが、どんな写真なのかを知らなかった。
というよりも、名前と写真が一致していなかった。
以前からこの人の写真は好きだったのだ。
廃墟をはじめ、都市の栄枯盛衰と言うか、壊され崩れ行く瞬間を美しい光と影で捉えた写真は、前々から僕の記憶に焼き付いていたのだ。
その写真を目の当たりにして、その静謐な世界に暫く入り込む。
何か余韻が気持ち良くて、観賞後、砧公園を散歩。
・・・で、この日書くべきことはここまでのはずだったのだが、夜11時過ぎ、実家から電話。
こんな夜に電話なんて珍しいと思っていると、、、「蛾を捕まえた」とのこと。
で、「見にこない?」ということらしい。。。
「いや、、、行かないよ。」何もそんなことで、、、ねぇ。
詳しく聞いてみると、父が帰り道の実家近くで珍しい蛾を見つけたとのこと。
10分くらい見ていた挙げ句、実家からビニール袋を持って再び出陣。
どうやら交尾していた雄雌2匹を捉えて実家へ帰宅。
図鑑で調べたらしいその蛾はオナガミズアオ(http://www.apipo.net/~moths/Saturniidae/Satarniinae/Actias_gnoma_gnoma.html)。
確かに珍しい。。。
おそらく次に実家に寄った時にはすっかり標本になってるんだろうなぁ。。。
合唱。。。

■ 2004/05/20 (Thu)  雑事デイ。
朝から絵を描こうと思ったが、書類やら図案やら、、、早く作らなくてはならないものがたまっていたため、片っ端から片づけることに。
床に書類を広げて、パソコンいじりつつ部屋中で作業。
外の雨音が集中力を高めるのか、時間が過ぎるのはあっという間。
外出することもなく、一日作業。
でも、、、全ては片付かず。。。
もっと、、、もっと、がんばらなくっちゃなぁ。

■ 2004/05/19 (Wed)  華やかな席に。
朝、石原邸へ。
石原さんの結婚式の映像について打ち合わせ。
パーティーとか、イベントとか、賑やかな席の空間演出として、映像はとても適したメディアだと思う。
技術の進化にあわせて、センスの進化もきっと求められるのだろうと思う。
いろいろと楽しみだ。

■ 2004/05/18 (Tue)  かけあし。
朝起きて書類の打ち出し。
思いのほか時間がかかって慌ただしく外出。
目黒にて講座の日だ。
講座の後、画材やらの買い物を済ませ、ワンダーサイトへ。
打ち合わせと、美術評論家・市原さんのレクチャー。
帰宅は12時もすっかり回った頃。
何だか一日はあっという間だ。。。

■ 2004/05/17 (Mon)  夜の会議室。
熱い話。
僕は好きだ。
クールでスマートに物事をこなすのも良いのだろうが、心にできるスキマを埋めるのはこの熱だと思う。
心に響くのもこの熱。
人の持つ良さの1つだと、思う。

■ 2004/05/16 (Sun)  木綿豆腐(おみやげ)
高校の時の陸上部の後輩2人がわが家を訪れる。
なんでも近くの競技場で都大会をやっているとか。
卒業から10年経つのに、もはや面識のない後輩の試合を見に行く2人。
後輩思いのOBなのか、ただのモノ好きなのか判断つきかねるが、いいヤツらだ。
相変わらず、体育会系なすがすがしい笑いと共にやってきて、懐かしい余韻を残して行った。
やっぱり何年経っても、コイツらとは仲間だ。

■ 2004/05/15 (Sat)  ひかえない。
たとえばグラスに何か飲み物を注ごうとして。
後ろにポタポタっとこぼれること。
これを実家では「ひかえる」と言っていた。
てっきりどこでも使ってる言葉だと思ったら、、、違うみたい。
広辞苑によると、、、
ひかえる【控える・扣える】ひか・ふ(下二)
《自下一》
(1)用意をととのえて物事を待つ。待機する。
(2)そばでじっとしている。そばにある。
(3)空間的・時間的に近いところにある。「試験が−えている」
《他下一》
(1)ひきとめる。おさえる。
(2)留めておく。見合せる。
(3)内輪(うちわ)にする。節する。「食事を−える」「塩分を−える」
(4)空間的・時間的に近いところに置く。「後ろに山を−える」
(5)準備しておく。また、後々の用意に書きとめておく。「手帳に−える」
つまり、「飲み物がひかえる」とは言わないのだ。
「ひかえる」の、どの使い方にも当てはまらない。
でも実家では「後ろにポタポタこぼす」とか言わない。
おたまを使って、カレーやみそ汁をよそう時も同様。
「ポタポタこぼす」のではなく「ひかえる」なのだ。
「ひかえる」の、この使い方はどこかの方言だろうか。
それとも、わりと使われてる、、、?
僕は「ポタポタこぼす」よりも「ひかえる」のほうが使いやすいのだが。。。
実際「ひかえる」のほうが正しいと思ってたくらい。
まぁ、愚にも付かないような、どうでもいいことだけど。

■ 2004/05/14 (Fri)  小倉あんみつ、2つ。
東京都写真美術館(http://www.syabi.com/)へ、ロバート・キャパ展を見に。
戦場に散ったカメラマン。
写真はそんな戦場の一瞬を捉える、凄いメディアだと思う。
と、もう1か所、東京藝術大学美術館(http://www.geidai.ac.jp/museum/)へ、「再考:近代日本の絵画 美意識の形成と展開」を見に。
この会場は第一部、とあって日本近代絵画の草創期の代表作が一堂に並ぶ。
日本に急激に西洋文化が入って来た時代、当時の作家たちがいかに苦労して、それを吸収しようとしたかがわかる。
そしてその技術の高さには驚くばかり。
今、洋の東西がボーダレス化しつつある中、いかにしてオリジナリティーを確立するのか、少なからず参考になった気がする。
それは現実には非常にむつかしいことだけど。
精進せねば。

■ 2004/05/13 (Thu)  あっちゃこっちゃ。
書類を作成する。
1つ出来たと思ったら、また次。
徐々に作業スペースの右のほうに、書類の山が出来つつある。
いったい制作の合間を縫って事務的作業をしてるのか、事務的作業の合間を縫って制作をしてるのか。。。
なんか慌ただしい。

■ 2004/05/12 (Wed)  次世代型。
今では着物もデータ出力できるらしい。
適正なデータさえ作成すれば、オリジナルの反物ができる、と言うワケだ。
で、その出力現場を見学。
巨大なプリンタから出てくる絹布。
かなり正確にデータが出力される。
この様子を見てるだけでもかなりワクワクする。
もしかすると進化した技術が、失われつつある文化を取り戻すきっかけになるかもしれない。
楽しみだ。

■ 2004/05/11 (Tue)  遠足、海へ。
今年初めての真夏日となったこの日、お弁当を持って車で一路、九十九里浜を目指す。
海が見たかったのだ。
というより海で遊びたかった。
着くなりザブザブと塩水に足をつける。
少しひやっとするくらいで気持ちいい。
砂浜で食べるお弁当もおいしい。
この時期、人のほとんどいない海で、ひとあし早い夏気分。
満喫して、家路に着いたのでした。

■ 2004/05/10 (Mon)  あめあがり。
大事に至らなくて良かった。
異常が無いにこしたことはない。
それでも心配なことは確かめたらいい。
安心できる。
それが一番。

■ 2004/05/09 (Sun)  ちょいコゲ。
母の日に何かあらたまって母に贈り物をしたことはなかった気がする。
ただ、親元を離れて暮らすようになって親のありがたみを感じる機会は多い。
そこで、だし巻き卵を焼いて実家へ持って行った。
少しばかり最近の自慢?料理を披露したかっただけなのだが。
喜んでもらえてたようで嬉しい。

■ 2004/05/08 (Sat)  東京にありて。
新宿のリビングデザインセンターOZONE(http://www.ozone.co.jp/)へ。
高校の時からの、もはや長い付き合いの友達が、「くらしモノ見本市2004(http://www.ozone.co.jp/kurashimono2004/)」に出展しているというので見に行く。
高校の頃からは想像もつかないような繊細な家具(http://www.itofurniture.com/)を作る彼。
そして、彼は良い奥さんに支えられてる。
これからもきっと良い家具を作ってくれるだろう。
何だか自分のことのように嬉しい。
で、少しばかり長居をしてしまい、あわててワンダーサイトへ。
活動を共にする永岡くんのアーティストトークだ。
彼は藁と格闘しながら、よくやった。
両人ともイギリス留学を経て、今こうして日本で頑張ってる。
僕も日本に居ながらにして良い刺激をもらえる。
がんばらんと。

■ 2004/05/07 (Fri)  心は錦。
布団干して、洗濯したところで制作にかかる。
こんどの作品は少しばかり大きな作品だ。
部屋一面に布を広げる。
描くのが気持ちいい。
そして夜は「ごちそう」にチャレンジ。
「ごちそう」と思われるメニューを作って食べるだけなのだが。
しかも食材はスーパーの安売り。
でも気分は「ごちそう」。
そういう感じ、大事。

■ 2004/05/06 (Thu)  ゴールデン制作週間。
1日外出せずに制作。
ペインティングは天気が悪いと絵の具の乾きも悪い。
昼に置いた色は夜になっても乾かない。
乾くのを待つ間、映像の編集。
夜は夜でラフスケッチを描く。
少しばかり徹夜。
どこまでも制作三昧。

■ 2004/05/05 (Wed)  こどもの日のおとな。
朝はまず、だし巻き卵。
卵焼き器で焼く匂いが良い。
週の半分はおそらく焼いてる、最近の流行。
描きかけのペインティングを仕上げて、新しいペインティングに挑む。
いちどスーパーへ食材を買いに出掛けた以外は外出せずに、白布の上に刷毛を走らす。
健康的。

■ 2004/05/04 (Tue)  午後の訪問者。
自宅へ両親来訪。
むろん何事にも興味津々の親のこと(特に母親)。
僕の新居がいかなる場所か見たくてウズウズしていたに違いないのだが、この日が初お目見え。
自分で自慢するのもなんだが、ここは良い場所だ。
静かだし、緑は多いし、日当たり良くて採光も抜群。
この上なく制作には良い環境だ。
母親は、実家とここと取り替えよう、とか言ってる始末。
そんな無茶苦茶な。。。
まぁ、見て安心してもらえたようで何より何より。

■ 2004/05/03 (Mon)  さて。
新作ペインティングも大詰め。
ほぼ完成、のここからが思案のしどころ。
もう少し手を入れるべきか。
止めておくべきか。
手を入れ続けることはできるけど、止め時を見極めるのもむつかしい。
落ち着くのも大事。
一晩寝てから考えよう。

■ 2004/05/02 (Sun)  次から次へ。
1日は思いのほか短い。
朝起きたと思ったら、あっという間に夜だ。
それでも今日は少しばかり制作もはかどった気がする。
何かこう、作業のチェックリストみたいなものを作りたいが、それを作るヒマがあったら制作してたいとも思う。
人間、多くのことをいっぺんにすべきではないらしい。

■ 2004/05/01 (Sat)  息は抜くけど手は抜かない。
毎日絵画なり、映像なり、何かを作っている。
でも何一つ完成しない。
少しずつ前に進んではいるものの、そう毎日毎日、出来上がるには至らない。
その点、料理は良い。
同じ作るでも、その都度出来上がる。
食卓にのって完成か、それとも完食した時点で完成かはこの際おいといて。
1日3回、完成する。
作るからには完成を。
やはり完成する喜びがあるから、作る行為も楽しいのだ。
料理をしてると、完成像の大切さにあらためて気付く。
作ることに共通することなのだろう。
絵を描くことや、映像を作ることのように、料理も楽しい。
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